ショートホラーストーリー
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発行者:眸恒平
価格:864円(税込)
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ジャンル:ホラー・オカルト

公開開始日:2010/11/30
最終更新日:2010/11/22 10:26

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ショートホラーストーリー 第1章 「雨」
数日後。
 新聞やテレビのニュースで、女性の変死した死体が発見されたことが報じられた。しかし扱いはどこも小さかった。もっと大きい事件や事故が後を絶たないから、たったひとりの女性の、自殺か他殺か分からないような死体のことは、一応は報じるという程度のニュース価値しかないのだろう。
 彼女だった。
 警察は、変死体ということで、動いていたようだ。当然付き合っていた僕のところへも刑事がやってきた。
 「ひと通りの事情をお聞きしたい」ということだった。
 どうやら自殺の線が濃いらしい。
 そうだろう。
 僕だって手を下した覚えがないのだから。
 あの日に別れてからは一度も会っていないことだし、やましいことがあるとすれば、それは彼女の自殺が僕との別れに直接の原因があるのだろうなと思うだけだ。刑事にも正直に答えた。彼等も納得したようだった。それ以来やってこなかったのだから。失恋の果ての思いあまった自殺と断定されたのだろう。

 今。
 中畑佳子が、そこに立っている。
 僕を待っている。
 あの日のように、身体に纏わリつくような雨が降っている。
 僕は、逃れられる術もなく、彼女のもとに引かれるようにして、行く。
 近づく僕に、彼女が微笑みかける。

                                          おわり
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