奇跡の絆
奇跡の絆

発行者:神谷 陵人
価格:324円(税込)
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/08/09
最終更新日:2012/07/31 18:42

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奇跡の絆 第1章 第一章 唐突な出会い
最初の科目は社会学。学部の人間は必修の課目のため、知り合いも多い。

「おーい、崇ー!」

友人の宮下(みやした) 昇(のぼる)が教室の後方で手を振っている。

崇は軽く手を上げて応え、昇の隣の席に座った。

「お前勉強した?俺昨日22時に寝ちまって全然できてねーんだよー!」

「22時って健全な大学生が寝る時間じゃないだろ。」

頭を抱えて机に臥せっている昇を、崇は小バカにしたように笑う。

「それまではちゃんとやってたんだぜ!?でもちょっと休憩のつもりで布団に入ったらそのまま連れていかれたんだよー!」

「睡魔さんにか?」

「マジ恐ろしいは!!」

試験前の学生らしいどうしようもない会話を繰り広げていると、

「またいつもの感じ?昇!」

もう一人の友人工藤(くどう) 悠樹(ゆうき)が昇の後ろに座り話しかけてきた。

「優等生のお前にはわかんねー悩みだよ!なぁ崇!?」

「待て待て、頼むからお前と一緒にしないでくれ。俺はどちらかと言えば悠よりだぞ。」

崇は身体を悠樹側に反らせて異を唱えた。

「まぁそうだね。崇は要領がいいから。」

「お前らさー、友達なら少しはこう俺を助けてくれるとかそういう気はないわけ?勉強教えてくれるとか答案見せてくれるとかさ!」

親友二人の冷たい対応に昇は両極端の提案を二人に投げかけた。

「不正はいかんよ昇君!」

「だいたいお前と勉強したって勉強にならねーだろーが。あまりにも集中力がなさ過ぎる。」

悠樹に馬鹿にされ、崇に冷たくあしらわれた昇は再び机に臥せり、恨めしい視線を二人に投げつける。

「ひ、ひでー・・。単位落としたら恨んでやるからな!」

「そういうのを逆恨み!っていうんだよ?知ってた?」

「お前はいちいちムカつくんだよー!」

昇が悠樹にヘッドロックをかましているのを、崇は隣で笑って見ていた。
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