家の守り神、ヤドゥマーブイヤ
家の守り神、ヤドゥマーブイヤ

発行者:言葉配達人 あき
価格:1,026円(税込)
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ジャンル:ノンフィクション

公開開始日:2012/07/11
最終更新日:2012/07/02 18:26

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家の守り神、ヤドゥマーブイヤ 第1章 人間になれる?ヤモリ神社への道
「いくらここのヤモリ主って言っても、今までに一度もヤモじぃの口からヤモリ神社の話も人間の話も聞いたことないぜ。なっ、リーダー」
「あぁ、聞いたことないなぁ。俺たちもヤモじぃの部屋には、いつも報告しか行かないしな」
リーダーも言います。
「ヤモじぃは何でも知ってるよ!ぼく、ヤモじぃにこの島の地図って言うの教えてもらったんだ」
ピピがそう言うと、タケも静かに話に入ってきました。
「うん、確かに。僕も、前にヤモじぃがこの島の話をしてたのを聞いたことある…」
「なに!何を聞いたんだよ。ヤモじぃは、何て言ってたんだよ」
「おい、サブ。ちょっと落ち着けよ」
興奮気味のサブをヤンが沈めます。
「えっ。本当かどうかは、分からないけど…」
「何だ、何だ」
サブはもうタケの話しを待ち切れない様子です。
「僕たちの島はヤモリの形をしていて、今いるこの家は、東にある。北には人間が乗る飛行機ってのが飛ぶ道路があって、南には船って言う乗り物が着く場所があるらしい。ヤモじぃも若い頃にその船に乗ってこの島に来たらしいんだけど、外のヤモリたちはほとんど、その船に乗り込んでこの島にやってくるって…言ってたかなぁ。僕が聞いたのはそれだけだけど…」
タケは、そう言うと黙り込んでしまいました。
結局、どうすれば人間になれるのか、ヤモリ神社にはどうすれば辿り着けるのか、たどり着いたヤモリが何故人間にならなかったのか、何にも分かりません。
みんなが落ち込んでいると、パラがピピに地図の見方を聞いてきました。
「ねぇ、ピピ。ヤモじぃはどういう風に地図の見方を教えてくれたの?」
パラが聞くと、ピピは嬉しそうにヤモじぃに教えてもらった地図の話しをし始めました。
「ヤモじぃの部屋に、こ~んな大きな紙があってね、」
ピピはいっぱいいっぱいに手を広げて話します。
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