家の守り神、ヤドゥマーブイヤ
家の守り神、ヤドゥマーブイヤ

発行者:言葉配達人 あき
価格:1,026円(税込)
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ジャンル:ノンフィクション

公開開始日:2012/07/11
最終更新日:2012/07/02 18:26

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家の守り神、ヤドゥマーブイヤ 第1章 人間になれる?ヤモリ神社への道
すると、タケが珍しくみんなの会話の中に入って来ました。
「僕も気になるな。どうやったら人間になれるのか」
「おぉ!タケも気になるのか?珍しいな」
サブは嬉しそうにタケの肩に手を回し、言います。
「うん、少し…」
タケは言います。
「タケは何で人間になりたいんだ?」
ヤンの問いに、タケは待っていたとばかりに生き生きと目を輝かせ言います。
「人間てのはとにかくすごいんだ!」
いつの間にか六匹のヤモリたちはみんな集まり、輪になってサブの持って来た噂に夢中になっていました。
みんなは黙ってタケの話に聞き入ります。
そして、タケは初めてのことに少し心躍らせながらも、恥ずかしそうに人間の話をし始めました。
「人間てのは、とにかくすごいんだ。すごく幸せそうだし、道路では大きな動く走る機械も動かしている。きっと、あの機械も人間が作ったのさ。すんごく早いんだ。
格好もいいし、一度でいいから乗ってみたい。
そして、僕はいつか、この家の主みたいな人間になりたいんだ」
タケは、目をキラキラ輝かせながら話しを続けます。
「ここのヤモリは、だいたいどのヤモリに聞いても、みんなどこかで人間に憧れている。そう思わないかい?」
「さぁ、それは分からんが…」
タケの問いにヤンが答えます。
「うん、真剣には聞いたことないからなぁ」
リーダーも続けて言います。
「とにかく、多いんだ。この島のヤモリは何故か人間になりたがっているし、人間を目指しているヤモリが多いんだ」
「タケ、お前、そんなに前から人間になりたかったのか?」
サブは聞きます。
「うん…」
タケは恥ずかしそうに答えます。
そんなタケの様子を見て、サブは嬉しそうに言います。
「なんだよ!“少し”じゃ、ねぇじゃねぇか。えんりょうなんかするなよ。おれたちは仲間だ!なっ。一緒に人間になろうぜ!」
サブはタケの肩に手を回し、ニカッと笑っています。
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