家の守り神、ヤドゥマーブイヤ
家の守り神、ヤドゥマーブイヤ

発行者:言葉配達人 あき
価格:1,026円(税込)
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ジャンル:ノンフィクション

公開開始日:2012/07/11
最終更新日:2012/07/02 18:26

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家の守り神、ヤドゥマーブイヤ 第1章 人間になれる?ヤモリ神社への道
「ヤンに話すと、良いことないからな。お前にだけは話したくないね」
「なんだよ、頭にくるなぁ。いつもお前の話しがつまらないから、正直につまらないと言っているだけじゃないか。それのどこが悪いんだよ!」
また、いつものケンカの始まりです。
ヤンの言葉に、負けじとサブも言い返します。
「その意地汚さが悪いんだよ!人を馬鹿にした言い方がさ」
「お前は“人”じゃねぇだろ、ヤモリだろ。いつもいつもここの家の住人を見て“いいなぁ、いいなぁ、人間になりてぇ”って馬鹿言ってる、ただの噂好きのヤモリじゃねぇか」
ヤンがサブに顔を突き付け、そう言うと、サブも負けじと顔を突き上げ歯向かいます。
「それのどこが悪いんだよ!人間になりてぇって思ったって、いいじゃねぇか!夢もなく偉そうにしてるお前よりよっぽどマシだよ」
「なんだと。やるのか。」
またまたケンカの始まりです。
サブはヤンに吐き捨てるように言います。
「お前とは一生、気が合いそうにもないな」
「あぁ、あぁ、合ってたまるかよ…」
ヤンがそう言い、手を出そうとすると、
「止めろよ、二匹とも!ピピが見てるだろ。」
止めに入るリーダーの後ろで、生まれてまだ二ヶ月のピピがおびえています。
すると、サブがリーダーの後ろにいるピピのところへ回り、小声で言います。
「ごめんな、ピピ。せっかく人間になれるかもしれねぇ噂、持って来たのによ。ヤンには絶対、教えてやんないんだもんなぁ」
「人間になれるの?僕も人間になれるの?」
ピピは目を輝かせ、サブに聞きます。
「シー!ピピ、声が大きいよ」
サブは直ぐにピピに口止めをしましたが、ヤンには聞こえてしまったようです。
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