短編小説-福の神-ばあちゃんのみかんの木-
短編小説-福の神-ばあちゃんのみかんの木-

発行者:言葉配達人 あき
価格:540円(税込)
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ジャンル:その他
シリーズ:短編小説

公開開始日:2012/07/11
最終更新日:2012/07/01 17:39

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短編小説-福の神-ばあちゃんのみかんの木- 第1章 帰って来ーい!福の神
「今日は、お父さんとお母さんの十回目のけっこん記念日なんだよ」

お父さんとお母さんのうれしそうな顔に、ぼくもとってもうれしくなった。

「おめでとう!」

ぼくは、オレンジジュースでかんぱいをしていっしょにおいわいをした。

ひさしぶりの楽しい夕食に、ぼくはうれしくてうれしくてしかたなかった。

ぼくがずっと話していると、とつぜんお母さんが、まじめな顔してぼくに言った。

「ひろくん、もうすぐ二年生ね。

今までひとりで留守番させてごめんね。

さみしかったわよね。

お母さん、ひろくんが六年生になるまで、

お仕事をお休みすることにしたの。

おいしいごはん作って、こうして三人でいっしょに食べようね」

ぼくは、毎日お母さんの作ったごはんが食べれると思うと、

よけいにうれしくてうれしくて、いすの上に立って、

ごきげんのダンスをおどった。

そんなぼくを見て、お母さんはずっと笑っていた。

「こんどは福の神さまが来そうだね」
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