短編小説-福の神-ばあちゃんのみかんの木-
短編小説-福の神-ばあちゃんのみかんの木-

発行者:言葉配達人 あき
価格:540円(税込)
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ジャンル:その他
シリーズ:短編小説

公開開始日:2012/07/11
最終更新日:2012/07/01 17:39

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短編小説-福の神-ばあちゃんのみかんの木- 第1章 帰って来ーい!福の神
「おそうじしよっか」

ぼくは、ひさしぶりにお母さんのやさしい声を聞いた。

「うん!」

ぼくは、お母さんとすぐにそうじをかいしした。

“厄の神、出て行け、出て行け、厄の神”

ぼくは変な歌をうたいながら、そうじをした。

“福の神、福の神、やって来い、来い、福の神”

お母さんもぼくの歌を真似して、そうじをした。


「おっ、きれいだなー」

午後八時。
お父さんも帰って来て、いっしょにそうじをしてくれた。

それから、いっぱい、いっぱい、いらない物とごみをすてて、
三日間もかかってそうじをした。

そうじがおわった夜、お父さんがきれいな花を買って帰って来た。
お母さんはよろこんで、ごうかな夕食を作った。

いつの間にか、厄の神のすがたがなくなっていた。

ぼくは家中さがしてみたけれど、どこにもいなかった。

ぼくがしょくたくのイスにすわると、
お父さんがお母さんにワインをついで、
ぼくに話しをしてくれた。


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