空の上―生き抜いて―
空の上―生き抜いて―

発行者:言葉配達人 あき
価格:1,026円(税込)
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ジャンル:ノンフィクション

公開開始日:2012/07/11
最終更新日:2012/06/30 16:17

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空の上―生き抜いて― 第1章 つまらない毎日
 バサッ
「はぁ~ぁ」
由美はいつもの土手に寝っ転がり、大きなため息をついています。
「はぁ~ぁ、つまんない」
いつもの土手に、いつもの風景。
由美は、毎日同じようにくり返される日々が、たいくつで仕方ありません。
「はぁ~、つまんない。空の上にでも帰りたい」
由美のくちぐせです。
学校帰り、この土手に来ては、毎日同じことばかりつぶやいています。
つまらない授業に、つまらない毎日。
りくつばかりならべる大人たちに、テンションを合わせなきゃつくれない友達。
“何が楽しいんだか”
こんな日々が続くなんて思うと、由美は気持ち良さそうに時間が流れる、空の上にでも帰りたいと思うのでした。
大きな広い芝生の土手に寝っ転がって、大きな空を見る。
由美は、本当の自分になっているような気分になる、この時間が大好きなのです。

 ポツポツ・・・ポツ
「あっ、雨。空はこんなにきれいなのに」
お天気雨です。
「仕方ない。今日は帰るとしますか」
由美は、横に投げて置いておいたかばんを持ち上げ、ひょいと軽くジャンプをして立ち上がります。
「また明日」
いつものようにそう言うと、由美はお気に入りの土手を足早に後にしました。

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