千銃会
10月と言えば秋の行楽シーズン真っ盛り、気候も良くてご飯も美味しいものです。
天高く馬肥ゆる秋
漢書を原典とするこの故事成語を聞くと、「食欲の秋、気を付けないと太ってしまいますよ」なんていうのどかな風景を思い浮かべますが、この故事の本来の意味は、「夏の間に沢山食べて強くなった北方の馬たちが要塞に攻め込んでくるぞ」という戒めの意味であったそうです。
思っていたイメージとはまるで異なりますが、ただ『戒め』ということでは、秋になって体重が増えてしまった乙女たちにはきっと北方の脅威以上に怖いものかも知れません。
秋華賞の前日に行われる、こちらも少しお姉さんの乙女たちによる重賞『府中牝馬S』に出走する馬たちの馬体重はどんな感じでしょう?
2015年 ノボリディアーナ(▼4kg・11番人気・優勝)
2012年 マイネイサベル(▼10kg・10番人気・優勝)
2009年 ムードインディゴ(▼12kg・7番人気・優勝)
涼しくなってプラス体重が多くなる中、上記のようなマイナス体重馬の激走があるのもこのレースの特長になっていますが、プラス体重馬でも大きな変わり身を見せるケースもありますのでやはり中身のチェックが重要になります。
そして。
昨日、秋華賞のレース展望でご紹介しました『4番人気が出ない』という極端な傾向が、こちら府中牝馬Sではまったく逆を示していました。
4番人気(過去10年で、5勝、2着2回、連対率70%)
1番人気は0勝(2着4回)と冴えない中で一際の光を放っています。これが秋華賞の4番人気の弱さに繋がっている可能性は容易に想像されるところです。
このレースは枠番では2010年~13年まで4連覇した7枠、過去10年で8回馬券圏内に名を連ねた8枠からも明らかなように、外枠が断然に強いレースでもありますので、4番人気が外枠に入れば今年も軸は堅いと考えて良さそうです。
ただし。
4番人気が外枠(7.8枠or4枠)に入らず、更に連対を外すようなことになれば、俄然秋華賞の4番人気がクローズアップされることになりそうです。
秋華賞を占う意味でも大いに注目して欲しい府中牝馬Sの4番人気です。
過去レース分析隊の府中牝馬Sの
最終結論は10月15日(土)13時です。