オムモ太郎
9R ワールドC
ダート2000
過去10年のうち、オールウェザー(タペタ)で行われた5年を除くと、
アメリカ勢は5年で4頭勝利しているように、ダートでは圧倒的な強さを見せている。
一昨年のカリフォルニアクローム、昨年のアロゲートに続く
アメリカ勢の3連覇も夢ではないだろう。
アメリカ勢の中で最も評価が高いのが、明けて4歳を迎えたWest Coast(ウエストコースト)である。
昨年、デビューが遅かったこともあって米三冠への出走が叶わなかった同馬だが、
G3戦ロスアラミトスダービーをステップに挑んだ8月のトラヴァーズSでG1戦初制覇。
初のG1挑戦、しかも三冠競走の勝ち馬3頭が揃った中で勝利し、一躍3歳トップホースの
仲間入りを果たすと、続くG1戦ペンシルヴァニアダービーも勝利し、
3歳ナンバーワンの座を不動のものとした。その後の2戦、ブリーダーズCクラシックと
ペガサスワールドカップ招待Sでは3着、2着に敗れたが、
両レースの勝ち馬は昨年のドバイワールドC2着馬で2017年の米年度代表馬に輝いたガンランナーなのだから、
相手が悪かったというほかない。しかし、そのガンランナーはペガサスワールドカップ招待Sを
最後に引退。前2戦のような強敵がいない以上、今回は譲れない一戦になりそうだ。
初の海外遠征という不安はあるが、そこは昨年アロゲートなど過去3度このレースを制している
B.バファート調教師がしっかり対策をしてくるはず。前に行ける脚質も先行有利と言われる
メイダンではプラスに働くはずである。
G1勝ちの数でこのWest Coast(ウエストコースト)を上回っているのが昨年の米最優秀ダート古馬牝馬の
Forever Unbridled(フォーエバーアンブライドルド)だ。
古馬になると本格化。4歳春のアップルブロッサムHでG1戦初制覇を果たすと、
秋のベルデイムSで2つめのG1タイトルを獲得し、同年のブリーダーズCディスタフでも
近年屈指の名牝と呼ばれるビホルダー、ソングバードに次ぐ3着に入った。
そして、5歳となった昨年は始動が遅くなったものの、G2戦フルールドリスH、G1戦パーソナルエンスンS、
ブリーダーズCディスタフと3連勝を飾り、無敗でシーズンを終えている。
今回はそのブリーダーズC以来の実戦になるため、状態面がカギになるが、
それ以上に気になるのが牝馬でドバイワールドCを制した馬が過去1頭もいないということ。
これがラストランになるという報道もあるが、史上初の快挙を達成して、
有終の美を飾ることができるだろうか。
アメリカ勢ではこの2頭が実績的に抜けているが、メイダン競馬場への適性を加味すると、
ウエストコーストと同じバファート厩舎から参戦するMubtaahij(ムブタヒージ)も軽視できない。
今年で4年連続のドバイ参戦、3年連続のワールドC出走になる同馬は、
2015年のUAEダービーで優勝したほか、翌2016年にはドバイワールドCでも2着に入った。
昨年のワールドCでは4着に敗れたが、これは外枠だったことが少なからず影響したと思われる。
昨秋、アメリカで待望のG1勝ちを果たすなど、まだまだ衰えを見せていないだけに、
一昨年の再現もあり得る。
一方、アメリカ勢以外で注目を集めるのは、フランスのTalismanic(タリスマニック)。
昨年のブリーダーズCターフ1着、香港ヴァーズ2着など芝のG1戦で好成績を残してきた同馬が、
この大舞台で初のダート戦に挑む。昨秋のアメリカ遠征時に行ったダート調教での動きが
良かったことや、2004年のドバイワールドC2着馬でダートの一流馬を多数輩出している
メダグリアドーロの産駒であることが考慮されて今回の挑戦が決まったが、
かつて日本のエピファネイアが苦しんだダート特有のキックバックなど、
レースになってみないと分からない部分も多い。能力的にはメンバー上位だろうが、
不安要素が多いのも事実であるとのこと
8Rシーマクラシック
芝2400
ゴドルフィン3頭使いであるがクロスオブスターズが1番手であろう
3歳時にもフランスダービーの前哨戦として知られるグレフュール賞で勝利するなどしたが、
G1戦では勝利に届かなかった。しかし、昨年はシーズン初戦のエクスビュリ賞から3連勝を飾り、
ガネー賞で悲願の初タイトルを獲得。その後、4ヵ月ぶりの実戦だったフォワ賞で2着に入ると、
強豪が集った凱旋門賞でもエネイブルの2着に入った。
ここまでのキャリア14戦中、4着以下に敗れたのは3歳時に英ダービー(8着)のみ。
前走、シャンティイ競馬場のポリトラックコースで行われたダルシャーン賞は、
ドバイワールドCに出走する僚馬タリスマニックの2着だった。
このことからレイデオロに取り最大のライバルであろう
アイダホ
昨秋のジャパンC(5着)以来の出走になる本馬。G1戦7勝のハイランドリールの全弟として、
自身も3歳時に愛ダービー2着、英ダービー3着など大舞台で健闘した。だが、
4歳になった昨年は、ハードウィックSを勝って臨んだキングジョージ6世&クイーンエリザベスSで
3着に入ったが、その後のG1戦4レースではカナディアンインターナショナルSでの4着が最高だった。
兄同様、速い馬場にも対応できるタイプだが、G1戦ではワンパンチ足りないレースが続く
主戦騎手が騎乗も仕方なくであろう。
ポエッツワード
3歳時は重賞に縁がなく、頭角を現したのは4歳になった昨年のこと。
初重賞挑戦になったシーズン2戦目のG3戦ハクスリーSで、ドバイターフに出走を予定している
ドーヴィルの2着になった後、続くグロリアスSで初重賞制覇を果たした。
その後は愛チャンピオンS、英チャンピオンSという2000m級のG1戦でともに2着に好走。
年末の香港Cは不利な大外枠に入ったこともあって6着に終わった。
重賞勝ちのある距離で、先日急死した父に贈るG1勝ちを果たせるか。
サトノクラウン
オーナーサイドの本気度は大阪杯よりこちらであろう
モレイラを配しての2400 有馬記念はガス欠状態で度外視出来る上に
海外の上がりの掛かる芝で台頭していい
レイデオロは
前走の京都記念で3着に敗戦。まさかの結果に終わってしまったが、
休み明けや急な乗り替わりなど敗因はハッキリとしている。
一度使われたことで状態も上がってくるだろうし、何より主戦のルメール騎手に戻る点は心強い。
依然としてスタートに不安はあるが、直線の長いメイダンであれば挽回できるだろうし
少頭数という点もプラスに働くはずである。
これまで連を外していない左回りで好レースを期待したい。
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