今号は、有馬記念の馬体診断予想
【キタサンブラック引退記念~特別編】です。
※有馬の全馬の馬体診断は次号配信
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【!】今回の記事は、<馬体の見方>
として<中級編>的な内容となってい
ます。
そのため、以下<初級入門編>的内容
の著書などもあわせて読んで頂ければ
と思います。
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■「有馬記念」馬体診断予想-キタサン編
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▼舞台適性
【クラス】G1
【コース】中山
【距 離】2500m 芝・右
【適 性】A/L型-L(加速/非根幹-長距離)
▼馬体レーティング
▽分布
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※次号公開
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▼予想印 ※文末公開
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※次号公開
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▼キタサンブラックの馬体解説
ここがいよいよ引退レース。
がやはり、その馬体を見ると、レース
パフォーマンス同様、過去の名馬など
と比較して傑出したものがなく、G1
6勝という抜群の実績ほどの凄みがな
い。
そのため、常に人気となることもあり
、過去、抜群の仕上がりだった昨年の
<JC>以外は、本線などの重い印は
打っていないと思う。
が今回、結論から言うと、適性含め、
馬体的に明確な割り引く余地がなく、
純粋な馬体評価では、消し不可だ。
ただ、馬体の仕上がりが次第点レベル
である今回、その実績に敬意を評する
意味でも、中途半端な印を打つのは失
礼だろう。無論、押え▲など打てず。
やはり、無印を貫きたい。
そもそも、本馬に印を打つなど、わざ
わざ馬体を見るまでもない。その実績
や能力、展開などを加味すれば、誰で
あれ、最低でも押え▲以上は打てるは
ずだ。
以上、今回が本馬の馬体診断最後とな
る。
そこで、主だった馬体の特徴解説など
含め、長年オフレコにしてきた独自の
<馬体ノウハウ>の部分も包み隠さず
、思うまま書き綴ってみようと思う。
▽キタサンブラックの馬体に学べ
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※つづき…プレミア記事完全公開
本当に<馬体の見極め>ができるようになりたい方向け
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▼キタサンブラックの馬体解説
ここがいよいよ引退レース。
がやはり、その馬体を見ると、レース
パフォーマンス同様、過去の名馬など
と比較して傑出したものがなく、G1
6勝という抜群の実績ほどの凄みがな
い。
そのため、常に人気となることもあり
、過去、抜群の仕上がりだった昨年の
<JC>以外は、本線などの重い印は
打っていないと思う。
が今回、結論から言うと、適性含め、
馬体的に明確な割り引く余地がなく、
純粋な馬体評価では、消し不可だ。
ただ、馬体の仕上がりが次第点レベル
である今回、その実績に敬意を評する
意味でも、中途半端な印を打つのは失
礼だろう。無論、押え▲など打てず。
やはり、無印を貫きたい。
そもそも、本馬に印を打つなど、わざ
わざ馬体を見るまでもない。その実績
や能力、展開などを加味すれば、誰で
あれ、最低でも押え▲以上は打てるは
ずだ。
以上、今回が本馬の馬体診断最後とな
る。
そこで、主だった馬体の特徴解説など
含め、長年オフレコにしてきた独自の
<馬体ノウハウ>の部分も包み隠さず
、思うまま書き綴ってみようと思う。
▽キタサンブラックの馬体に学べ
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骨格の全体枠は、長手で体高があるの
が特徴。
それでいて、各前後の枠(造り)は、
上体可動域を形成する前後の≪肩甲骨
と大腿骨≫が、尺長さはあるが、角度
自体、寝過ぎていない構造にある。
この構造は、その連動する骨格パーツ
である≪上腕骨と寛骨≫が、それぞれ
小ぶり故でもある。
そして、その全体比で小ぶりで適度な
前後可動域故、その長め首差しや四肢
という振り子運動に、いい意味での、
「大振り大味さをもたらさない」面を
形成している。
ズバリ、その馬体は、SP伝達におい
て、【波動(収縮)重視型】ではなく
、骨格の尺のバランスをうまく利用す
る【省エネ(テコ)重視型】といった
縦長な骨格構造である。
と、このあたりが、長年オフレコにし
てきた<馬体ノウハウ>なので、もう
少し例などを挙げて説明すると。
例えば、チーターのような前後骨格が
伸びきった走法フォームとは、逆のタ
イプがこのキタサンである。
うーん、わかりづらいかな。たまに、
<キリンさんタイプ>などと説明した
ことがあると思うが。それが本馬だ。
同じ馬で例えるなら、あのナリタブラ
イアンやディープインパクトとは、逆
のSP伝達の仕組みが強みである馬体
構造である。
ナリタやディープは、「前後可動を目
一杯伸ばし、強靭な収縮力で走る」と
いった走法を実現し易い骨格構造だっ
たのだが、それと逆だ。
と、まだうまく伝わっていないと思う
ので、もう少し説明したいが、長くな
っているのでこの辺で。
とにかく、本馬よりも、ブライアンや
ディープのほうが、<馬体の大きさに
対する一完歩の距離>が長いはずだ。
では、話を本馬限定に軌道修正する。
要するに、馬体重が550kg前後の
大型馬でありながら、ハンドリング性
能の高さの裏付けや、重苦しさがない
からこそ、故障にも強く、長く堅実に
走れてきたのだろう
ただ、それもこれも、若駒からの成長
過程において、「筋肉量が無駄に増加
しなかった(パワー化しなかった)」
という点が、本馬の馬体を語る上での
最大のキーポイントだ。
ズバリ言う。
前後の可動部(テコでいう支点)や、
収縮連動の両端部(メトロノームなら
先端重り)周辺の「筋肉量の少なさ」
こそが、本馬の馬体における<最大の
強み(生命線)>でもある。
仮に、この手の造りで、筋肉量が増加
し過ぎていたら、せっかくの強みであ
る【省エネ(テコ)重視型】の骨格の
連結部に硬さが出てしまい、スムーズ
な可動がうまれづらくなる。
せっかく、小さな力でストライドを出
せる構造なのに、わざわざ、そこに筋
肉量を増やすことは、収縮型でない以
上、馬体重増や可動負荷などのリスク
のほうが大きい。
このリスク、「メトロノームの重りを
増加」や「シーソーで体重が重い人が
両端に乗る」などをイメージすると良
いか。ダート馬(向き)の馬体には、
こうした比重が多い。
また、この上記<収縮と可動>のノウ
ハウ(馬体構造)をきちんと理解でき
れば、例えば、よく言われる「つなぎ
や蹄でダート適性を判断することが、
いかに短絡的で無理があるか」これが
わかるはずだ。
以上、ある程度ノウハウ全開で書いて
みた。丁寧には説明しきれておらず、
意味不明な点もあるかと思う。
とにかく、こうした<走る仕組み>あ
りきで馬体は見ないと意味がない。
だからこそ、「筋肉」とは、SP伝達
など走る上での「力の源」でもある。
が、同時に、「重さの足かせ」や「可
動域や収縮への負荷増大(劣化)」も
引き起こす。
さらに言えば、「筋肉」にも、大きく
「速筋と遅筋」の2種がある。
だからこそ、サラブレッドに限らず、
走る上で、「筋肉」とは、「つくべき
場所、つくべき量、そのタイプ」によ
って、強みにもなれば、弱みにもなり
えるのだ。
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以上、巷のパドック解説や馬体コメン
トなど、例外なく、なんでもかんでも
「筋肉量が多い」やら「増えた」など
漠然とした基準で、それが=イコール
「いい面」としている。
が、実際の馬体は、そんな単純な基準
や判断がまかり通る構造に非ず。
本当に<馬体の見極め>ができるようになりたい方向け
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※この記事は2017年12月25日 16:00まで102円で販売していました。