老人ホームの人妻看護師
第36章 49才の童貞さん
今、私は、初めて伺ったお家のダイニングテーブルに1人で座っています。
いえ、座っている私の目の前に誰も居ないだけで、本当はこの部屋には2人いるんです。もう1人は、このお家のご主人内木達郎さん、49歳の男性です。俳優さんにでもなれそうな素敵な方なのですが、独身なんです。つい先程あったばかりの内木さん。今はテーブルの下にいるんです。
そして私はというと、そのテーブルで足を拡げて椅子に座ってます。
下にいる内木さんからは、私のニットスカートの奥がはっきりと見えているハズ。
脅されてやってる訳じゃありません。頼まれた訳でもありません(頼まれたらやるのかなんて聞かないでください)。とにかく、私は内木さんにテーブルの下に潜るように言い、そして自ら足を開いたんです。
心臓がドキドキしてます。
自分から足を開いたとはいえ男性に覗かれて恥ずかしいことに変わりはありません。それどころか、思いつきでやってはみたものの、時間が経つに連れ、Hな行為を自覚、恥ずかしさがどんどん増していくんです。
(なっ、なんてことしてるの私)
(ううん、困ってる人をほっとけない)
2つの気持ちがせめぎ合う中、少しずつ足が開いていきます。そうです、私の仕事は皆に元気になってもらうこと、恥ずかしいなんて言ってられません。それに正直に悩みを打ち明けてくれた内木さんの方が恥ずかしいはず。そんな患者さん、いえ内木さんのためにできる限りのことをしてあげるのが私の仕事です。職業病というか看護師病? もしかして私だけ?
なぜ、こんなことに?
きっかけは道路でこまっていたお婆さんを助けたことなんです。
それがこんなHなことになるなんて。我ながら不思議と言う他ありません。でも、ほんと事実なんです。困っているお婆さんに声をかけただけなんです。
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