もし どSな俺に恋してる妹がMだったら
第2章 お兄ちゃんからのお願い
「なあ、ひかる、明日って何か予定あるのか?
土曜って部活無かったよな。ちょっとお願いがあるんだけど」
「なによ・・・・? そのお願いって・・・??」
私がお兄ちゃんに向かって上目遣いに訝しげにそう聞くと、
お兄ちゃんはうれしそうに私に向かってこんな事を聞いてきた。
「ひかる~ この前の期末テストどおだったんだ?
俺のヤマがばっちリ 当たったろ??w」
確かに・・・ 私はそう思っていた。
悔しいけど勉強のできるお兄ちゃんは、テストのヤマを当てるのもうまかった。
私はそのおかげで、前回の余り芳しくなかった中間テストを
遥かに凌ぐ高得点を期末テストで取る事が出来たので、
テスト前にヤマを張ってくれたお兄ちゃんには、
全く頭の上がらない状況だったのだ。
私がそんなことを思っていると、お兄ちゃんはニヤリと笑いながら、
私に向かってこう言った。
「あのとき何でも言うこと聞くって言ったの、忘れてないよな??w」
『うぅっ・・・。このお兄ちゃんに頼みごとをした私が悪かったのね・・・・』
そう思ったけれど、後の祭りだった。
私はちょっと頬を膨らませながら、お兄ちゃんに向かってこう聞いた。
「なによ・・・・? 何をやらせるわけ・・・・??」
するとお兄ちゃんは、涼しげな顔をして笑いながら私に向かってこう言った。
「別にただ部屋を掃除してほしいだけだよ。
これ以上汚すと、母さんが片付けようとするからさ。
色々 面倒なんだよ。お前なら色々見つかっても大丈夫だからさ?w」
『何 それ。私、メイドじゃないんですけど~~・・・・。』
私は一瞬そう思った。でも
『まあ テストで助かったのは事実だから、仕方ないかぁ・・・w』
そう思うしかなかった。
それに、お兄ちゃん公認でお兄ちゃんの部屋に入れるということに、
実はちょっとだけ、私は胸を高鳴らせてしまっていたのだ。
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