淫獣の檻
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発行者:夏樹総
価格:章別決済
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2011/08/07
最終更新日:2011/09/12 22:41

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淫獣の檻 第4章 オーク
美咲の身体は肌触りの良いマントで包まれ、後ろから男の腕の中に抱き込まれていた。

 布一枚とはいえ裸体を隠せた事で美咲の身体の震えは納まりつつある。

 だが男は美咲を解放するつもりはなかった。

『あの女は淫具で犯されるのが好きでね。淫具の事は分かるか、そうアレの事だ。君が言った“紅い縞瑪瑙の石で作った・・・・・・・・・の事だ』

 掠れるような悩ましい声で耳元で囁かれ、美咲の頬は瞬時に染まり俯く。

『顔を上げて、良く見て』

 美咲は男の手で顎を掴まれ顔の向きを固定された。そして此処を睨み付ける女と向き合わされる。

 同時に美咲の視界には一匹の化け物の姿が映る。

 周囲など何も見えないかのように、ぼんやりとそこに立ちだらだらと口元から涎を垂らしながら汚らしい塊をしゃぶっている。

「・・・・・・オーク・・・・・・」

 映画の中でしか見た事のない化け物の名が美咲の唇から零れた。

 2mを越すような巨体、猿と猪とを掛け合わせどこか歪めさせた醜悪な容貌、身体を覆う毛は熊を思わせた。

 その直視するのも耐えがたい頭部には、奇妙な灰色の粘つく網のような蔦のようなものを冠のように貼り付け、どうやらそれが鼻を突く異臭とも腐臭とも思えるものの源のようだった。

 毛深い手足には、やはり人間とは異なる曲がった太い指と爪がある。

 美咲は、顔を反らした。

 だが美咲の眼は避けようもなく見てしまった。

 醜悪な生き物の、怒張した雄の証を。

 毛深い両脚の間から天に聳えるように奮い立つ肉塊は、根元は剛毛に包まれ古びた木の根のように脈打ち、先端は赤黒く茸の傘のように迫り出していた。

 人間とは異なる巨大な陰茎には藤壷のような疣が幾つもこびりつき、その壷口からはウネウネと触手か蟲めいたモノが蠢いている。

 例えようもないおぞましさに眼を反らした美咲の顔を、ハイデは優しく包む。

『どうして眼を反らす・・・。良く見てと私は言っただろう』

 嫌だった・・・男のいいつけになど美咲は従いたくなかった。

 だが後ろから抱かれたまま、おぞましい怪物のほうに向かせられて顔を固定される。

『私は、私の言葉に従わぬ者に優しくはしない・・・もう一度言う。眼をあけて良く見なさい』
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