暗黒神話①
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発行者:秋月乱丸
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ジャンル:ホラー・オカルト
シリーズ:クトゥルー奇譚

公開開始日:2011/08/04
最終更新日:---

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暗黒神話① 第2章 夢に現れたもの
「あれ?智之君少し痩せた?」
「あ、やっぱりそう思う?」
「うん。なんか痩せた気がする。学校に内緒のバイトなんかしてるからじゃない?」
「ああソレありそう。つーかソレしか無さそうだし」
「だよね~。恋の悩みとかって柄じゃ無いし。キャハハハ!」
「なんだよ二人して。心配してくれてるのかと思ったらすぐさまネタにしやがって……」

 結局たわいもない話で通学時間を潰し、教室に入る。京子も祥宏も同じ学校だがクラスは別々だ。
 いつも通りの科目をこなし、いつも通りに帰りいつも通りにバイトに行く。卒業したらバイクを買うつもりなので今から金を貯めておかないといけない。遠からず受験でバイトどころじゃ無くなるのは目に見えているんだから。不景気なご時世だし、このぐらいは親に負担をかけずにやるつもりだ。

 今日のバイトも無事に終え、店の残りメニューで遅い晩飯を食べる。これが結構美味い。店のメニューをタダで食えるのはささやかな利権と言うか役得と言うか。
 店の掃除から何からやってると、帰りは午後10時近くになる。夜空を見上げながら自転車で帰るのは割とイイ気分転換だ。まだ冬の星座が残る星空を眺めながら自転車をこいでいると、南の空の中央辺り―建物も何も無い辺り―に強烈な光が見えた。
 ギラギラと輝いている。飛行機の前照灯なんかじゃない。丸っきり違う輝きだ。白銀色の、例えて言えば明るい星の輝き―シリウスとかだーを数百倍も強くしたような感じの光。それが瞬きながら徐々に弱くなって消えていった。きっと時間にして数秒ぐらいだったろう。

少しの間呆然としていたが、急に怖くなってきた。一体あれはなんだったんだ?UFO?それとも何か別の物か?まさか人魂?色んな考えや感情が一気に溢れてきて背筋が凍えて来る。

 ペダルを踏む足にも力が入る。田舎町とは言え、車の通りもいくらかはある時間帯だが関係無い。全力疾走だ。何度か車とぶつかりそうになりながらも何とか家に辿り付き、ほっとする。
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