暗黒神話①
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発行者:秋月乱丸
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ジャンル:ホラー・オカルト
シリーズ:クトゥルー奇譚

公開開始日:2011/08/04
最終更新日:---

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暗黒神話① 第7章 闇で企む者④
 懐中電灯を消し、二人とも暫く無言でいた。重苦しい空気が流れる中、枝松は必死に考えていた。どうすればこの人外の力によって人生を狂わされた友を救う事が出来るのか。何か手掛かりはないのか。これまでの事を全てチェックしろ。何か無いか、何か……。

 瞬間。

 稲妻の様に閃いた。そうだ!! 輝くトラペゾヘドロンだ!! 最初にこの現象が起きた時に牧谷氏と思しき人格が「輝くトラペゾヘドロンの波動が~」と言っていた。そして牧谷自身も真っ暗闇で輝くトラペゾヘドロンらしきものを見つけたと言っていたではないか。氏の人格が発した言葉から察するに、氏がこの現象を起こすにはソレが必要だと考えられる。「あの男」とやらがココの司祭であろう事は推測出来る。そして輝くトラペゾヘドロンとやらはこの教団の秘宝だと言う。ならばソレを破壊してしまえば今後は氏一人ではこの現象は起こせないハズだ。上手くいけば氏と司祭は仲違いするかも知れない。少なくとも氏一人ではこの現象は起こせなくなるのだ。

 早速この考えを牧谷―少なくとも人格は牧谷正明なのだ―に伝えると、パッと表情が明るくなった。

「確かに君の言うとおりだ! 理由は分からないが、父が僕の体を乗っ取るつもりならば遠慮はしない。輝くトラペゾヘドロンは地下倉庫のテーブルの上にいつも通りあったのを確認している。さぁ行こう!!」

 覇気に満ちた様子で地下倉庫へ向かう牧谷を追いかけながら枝松は破壊の方法を考える。用心の為に持って来たナイフを突き立ててみよう。それでだめなら大きな石の上に乗せて、その上からもう一つ大きな石を叩きつける。意外な事にダイヤモンドでもコレで砕けるのだ。硬過ぎるモノは逆に脆い。石の種類にもよろうが、これで何とかなるだろう。


 そして程無く


 二人は地下倉庫で輝くトラペゾヘドロンを手にした。



続く
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