暗黒神話①
暗黒神話①
完結アフィリエイトOK
発行者:秋月乱丸
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:ホラー・オカルト
シリーズ:クトゥルー奇譚

公開開始日:2011/08/04
最終更新日:---

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
暗黒神話① 第1章 衛星軌道にて
「司令船、ハッチが開かない。どうやらハッチが歪んでしまっているようだ」
「ヒトシ、何度か繰り返し試してくれ」
「了解。……ダメだ、どうしても開かない」
「分かった。ヘンリーを応援に送る。二人でやってみてくれ。それと、彼が到着するまでの間に他の個所も観察しておいてくれないか」
「了解。外周を観察してから鏡筒内部を観察する」
「了解。慎重にたのむ」
「了解。任せてくれ。それとヘンリーに出来るだけ急いでもらってくれ。地上に帰ったらお礼に美味いコーヒーをおごるからって」
「ハハ、分かった、伝えておく」

 そんなやり取りのあと、外周部を見て回り鏡筒内部を覗いたその時だ。異様なモノを発見したのは。

「司令船、主鏡の所に何かがある。黒っぽい……何だあれは? 生物? いやそんなバカな……生物が居るワケが無い、ここは上空600kmの衛星軌道だぞ!?」
「どうしたんだヒトシ! 落ち着け! いいか、まず深呼吸しろ。いいな? 宇宙空間でパニックになったらどうなるか、お前は良く分かってる筈だ」
「ああ分かってる、だがあれは……いや、あいつは理解出来ない、どう見ても生物にしか思えない……羽根がある、足……いや、触手? の様な物もある。何なんだあれは!?」
「こちら司令船。聞こえるか? ヒトシ。いや理解出来るか? 今ヘンリーがエアロックに入った。もうすぐそちらに向かう。彼が到着したら交代だ、戻って来い。お前は少し疲れてるんだ。休めばすぐに回復する。いいか?帰って来て休むんだ」
「ああ、命令には従う……何だあいつ、動き始めた。立ち上がって……こっちに向かって来てる! 何だあの姿は。昆虫の様な……小さな円筒を抱えている……」
「ヒトシ! 司令船だ。聞こえるな? きっとスペースデブリか何かが入り込んでいるだけだ! 今ヘンリーが船を出たところだ。もうすぐ其方へ到着する。それまでそこを離れるな。いいか?」
「司令船、ここに留まっていたら私はこいつに……うわぁ!!」
「どうしたヒトシ! 答えろ!ヒトシ! こちら司令船! ヒトシ! 応答せよ! ヘンリー! こちら司令船! ヒトシはどうした! ハッブルの陰になって視認出来ない!」
「司令船、こちらヘンリー。ヒトシはまるで何かに弾き飛ばされた様に回転しながらハッブルから遠ざかっている。すぐに追いつける」
「分かった保護してくれ」
4
最初 前へ 1234567 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ