暗黒神話①
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発行者:秋月乱丸
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ジャンル:ホラー・オカルト
シリーズ:クトゥルー奇譚

公開開始日:2011/08/04
最終更新日:---

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暗黒神話① 第6章 闇で企む者③
「なぁ枝松。いくら疲れが溜まったからって……君が見た様な症状が出ると思うか?」

 牧谷が早退する際に医者に説明する必要があろうと、一部始終を説明した(もちろん言葉を選びながら)のは枝松自身である。

「正直……考えられないな。無論、僕は医者じゃ無いからこの考えが正しいと保証出来ない。だけど、残像が残るほどの痙攣だなんて常識的に考えられない。人間の動きが残像を残すなんてマンガの中だけさ。それよりも関節は大丈夫か? 相当に負担がかかってるハズだぞ」
「やっぱりそうだよな。有り得ない。医者もその点については気のせいか見間違いだと言っていた。いや、君が見間違えたとか言ってるんじゃ無い。目の当たりにしないと信じられないだろうって事さ。そしてソレ程の事が実際に起きた。ソレが問題なんだ。関節は大丈夫だ。多少の痛みはあったけど、もう心配無い」
「そうか、関節の方は安心しておくとして……有り得ない事が起きた。ソレをどう解釈すべきかって事だな」

 いよいよ本題に入ろうとした所で源二がお茶を持って来たので二人は話を止め、茶をすする。枝松には茶の名前は分からないが、味も香りも別次元のモノだ。しかも熱過ぎもせずぬるくもない丁度飲み頃の温度。
 たかがお茶一つでもこんなに違うモノなのか。枝松が感動している間に源二を下がらせた牧谷が話を戻す。

「普通に考えれば人間の動きで残像を作るなんて事は有り得ない。プロボクシングの試合でも空手の試合でもそんな現象には御目にかかれないからね。痙攣と言う事を差し引いても……上半身全体でもそうなっていたんだよね? やはり有り得ない。でもそれが起きた」
「常識を超えた何かが君の身に起こった……ソレはなんだろう? 最近君の周りで何か――そう、科学や常識と縁の遠いような出来事とかは無かったか?」
「特にコレと言って……せいぜい父が宗教団体のスポンサーになったぐらいしか無い。」
「ソレって『星の智慧派教会』の事か?」
「ああ、知ってるのか?」
「野崎が君にその話を聞こうとして来たんだよ。僕には良く分からなかったけど」
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