あの空の上 僕らの誓い
あの空の上 僕らの誓い
完結
発行者:碧生怜史郎
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情

公開開始日:2011/07/12
最終更新日:---

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あの空の上 僕らの誓い 第4章 シーンⅢ 2015年8月
「さあね……。少しずつだけど、世界は今は正しい方向に進んでると思うよ。天変地異は、神様にしかわからないんじゃないかな」
「もしそんな事が起こったら、真はどうする?」
「わからないけど、大切な物を守るために、できる限りのことはしようとするかな」
「例えばどんなこと?」
「……この地球を守るとか自然を守るとか、そう言いたいところだけどね。僕にはたいしたことできないから・・・例えば、運動場に立つあの桜の木は守りたいかな?」
「あの桜の木を?」
 玲奈は不思議そうに首をかしげた。
「あの木がないと、玲奈さんが走った後に休む場所がなくなっちゃうだろ?」
 玲奈には、そんな彼の考え方が妙に大人っぽく感じられたのだ。
 玲奈にとって、真との時間は日に日に存在感を増していった。それまで朧気としていた自分の生活やその先にある未来が、彼との会話の中で少しずつ形作られているような気がした。彼の心の中には、彼が思い描く素晴らしい未来があり、玲奈はそんな世界で自分の未来を夢想することに、これ以上とない楽しみを感じていた。
「わたしはね、宇宙に行ってみたいの」
 玲奈はそう真に告げた。クラスの友達には、口が裂けても言えない。笑われるのが目に見えているからだ。
「来年には高速移動用の宇宙ステーションが完成する。そしたら、人類の宇宙事業は飛躍的に向上するだろうね」
 真は真面目な顔でそう言った。
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