あの空の上 僕らの誓い
あの空の上 僕らの誓い
完結
発行者:碧生怜史郎
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情

公開開始日:2011/07/12
最終更新日:---

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あの空の上 僕らの誓い 第4章 シーンⅢ 2015年8月
 真はどうやら夏休みの間、毎日のように学校の図書室に出向いているようだった。玲奈が次の当番の日に学校の図書室へ行くと、やはり真は受付の椅子に座って本を読んでいた。
 真の話を聞くところによると、他の図書委員はほとんど出てくることはないらしい。真が夏休みの間、図書委員の代わりに図書室へ出て受付当番をするのは、もはや暗黙の了解になっているらしかった。
「どうせ来る人はほとんどいないし、僕も暇だし」
 真はそう言って笑っていた。
 玲奈は、それから暇なときは図書室を訪れるようになった。表向きは、運動場で陸上の練習をするついでということにしていた。
 真といると、何故か心が安まる気がしたのだ。最初は玲奈も、なんて女々しい男なんだろうと思っていた。しかし二人でいることに慣れてくると、真は少しずつ口数が多くなり、違和感なく会話もできるようになっていた。そして、意外にも彼の大人らしい考え方に驚かされることがあった。真は人一倍あがり症なだけで、むしろ自分なんかよりずっとできた人間なんだと、玲奈は思うようになった。
「これからの未来ってどうなると思う?」
 ある日、玲奈はふとそんなことを真に訊ねてみた。真は考え込むようにして図書室の窓から見える空を見上げていた。
「例えば世界戦争が起きるとか、天変地異が起こるとか、そういうことってあり得ると思う?」
 玲奈は真面目な顔で真にそう訊いた。
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