あの空の上 僕らの誓い
あの空の上 僕らの誓い
完結
発行者:碧生怜史郎
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情

公開開始日:2011/07/12
最終更新日:---

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あの空の上 僕らの誓い 第8章 シーンⅦ 2085年8月
 夏の日差しが容赦なく学校の運動場を照らしていた。
 玲奈はグランドを走り終えると、桜の木の陰に腰を下ろした。
 溶けてしまいそうな日差しだった。1億4959万7870km。玲奈はそう呟いた。自分と太陽との距離。8分17秒。それは、太陽の光が自分に到達するまでの時間。
 そして、あれから70年たった。でも、玲奈にとってはほんの12年前の出来事。
「わたしも真も、88歳よ?信じられる?」
 そう言い、玲奈は空を見上げた。
 そこには、白い尾をつけて流れる彗星シンの姿があった。
 作戦は成功した。彗星シンは予定通り核融合により超新星爆発を起こした。しかし、彗星シンは中性子星として、そのまま生き続けたのだ。
 そして、今地球にたどり着いた。彗星シンは、中性子星となったことで軌道を変え、今は地球を大きくそれて太陽系を横断している。そしていつか、太陽系の果てに消えていくのだろう。
 玲奈は立ち上がり、図書室の窓を見上げた。
 図書室の窓から彗星シンを見上げる真の姿が見えた。穏やかな笑顔で、彼は空を見上げていた。
 彼は玲奈の姿に気がつくと、桜の木の下に立つ玲奈に向けて手を振った。
 玲奈も答えるように、穏やかな笑顔で軽く手を振って見せた。


<完>
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