あの空の上 僕らの誓い
あの空の上 僕らの誓い
完結
発行者:碧生怜史郎
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情

公開開始日:2011/07/12
最終更新日:---

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あの空の上 僕らの誓い 第7章 シーンⅥ 2075年8月
 作業は穏やかなまでにスムーズに進んだ。まるで、彗星シンが自らの死を受け入れているようだ。玲奈は、そんな気がした。
 彗星シンの大地は、真に似て穏やかで静かだった。
 彗星シンはそれほど大きな星ではなかったが、それでも破壊するとなれば簡単にはいかない。検討した結果、彗星の核部に核融合炉を埋め込み、それを起爆装置として彗星核自体を核融合させ、超新星爆発を誘発させるという案に落ち着いた。核部で核融合を起こした彗星シンは一時的にその質量を増し、重力破壊を起こすはずだ。つまり、重力破壊を起こさせて、人工的に惑星の死へと追いやろうというのだ。
 静かに時は流れていた。デクレアーは彗星シンの大地を飛び立ち、ゆっくりと彗星から遠ざかっていく。
「これで良かったんだ」
 真の声が聞こえる気がした。
「あの木がないと、玲奈さんが走った後に休む場所がなくなっちゃうだろ?」
 真はそう言って微笑んでいた。
 わたしの守りたい物はなんだったのだろう……。
 デクレアーはゆっくりと高速移動のプロセスに移行した。
 玲奈は別れを告げるように、モニターに映った彗星シンにキスをした。
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