番外【蒼い月、蒼い空】君の安らぎになりたい
番外【蒼い月、蒼い空】君の安らぎになりたい
成人向
発行者:ヨアケノツキ
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:蒼い月、蒼い空

公開開始日:2011/05/31
最終更新日:2011/06/24 02:59

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番外【蒼い月、蒼い空】君の安らぎになりたい 第1章 君の安らぎになりたい
〈君の安らぎになりたい〉


小栗侑馬は二ヶ月の長期休暇を終え、久方ぶりの出勤を果たす所である。

ここは 侑馬の住む、古アパート。

夏が始まるまで予想だにしなかった同居人が 今は一緒だ。


同居人は高校生。

男同士、はた目には何の問題もなさそうに見える。

が、実はこの二人、恋人同士なのだ。


しかも まだ恋が成就したばかりの いわゆる“ホヤホヤ”。



恋人の名は 椎橋 翔。
カケル と読む。

当年とって16才。
まだ高校に上がって間もないのに、彼にはいろいろな事があった。


今 正に、侑馬のタイを結ぼうと四苦八苦してる、目の前のボーヤがそうだ。



「…うー」

凌ぎやすくなったとは言うものの、九月はまだ暑い。
翔は熱中し過ぎて 額に汗を浮かせている。


侑馬は
『もういいぞ。自分でやろうか』…と、言いたいのを必死にこらえている。


何故なら、真剣な翔の顔を間近で見れる。


可愛くて仕方ない。


思わず、
集中した時の彼の癖である、尖らせた唇に チョンと触れるだけのキスをする。


「わっ!…ば…、ユーマぁっ!」
慌てる仕草が又、いたずら心を煽る。


驚いて、それでもタイから手を放さないのをいい事に、
今度は深く口づける。


熱い舌を差し入れると、身を硬くして受け入れる。


初々しい…


ようやく手に入れた。


脆く、壊れてしまいそうなこの子を。




頑(かたく)なだった氷の表情を溶かし、今や 彼はこんなにも自分を信頼してくれている。



大切にしたい…。




侑馬は、胸に込み上げる物を抑えながら思った。



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