■彼女ノ啼キ恋■
■彼女ノ啼キ恋■
成人向
発行者:黒崎 唯音
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/05/17
最終更新日:2011/05/20 00:11

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■彼女ノ啼キ恋■ 第1章 夏と呼ぶにはまだ早いはずの4月。
「そんなこと」

ない、と言い切れないのは見事に核心をつかれたから。
椎木は顔を真っ赤にして悔しそうに口唇を噛み夏目から目を逸らした。

―強がりで意地っ張りか…―


夏目は吸っていた煙草を革靴の裏で揉み消し、車内に置いている灰皿へ入れると椎木の荷物を持ち、椎木と校舎へ入って行った。


□■□■夏目邸□■□■


―あんな丸眼鏡何が良いんだ―

脱いだばかりの背広をソファの背もたれに無造作に投げかけ、ネクタイを緩めただけのワイシャツ姿でガラス製の天板の低めのテーブルには空になったビールの空き缶が既に2本転がっている。
時刻は18時を示そうというころなのに早々と3本目のビールを空にし、4本目を煽りながらただただ考えた。



椎木は美人ではない。
ただ、可愛くもないが、俗に言う磨けば輝るが、磨き方が解らないのか興味ないのか。

―眼鏡を変えれば印象も変わるんじゃないのか―

気付いているのかいないのか、夏目の頭の中は椎木の眼鏡でいっぱいになっていた。
延々と椎木の眼鏡について考えていた夏目はいつの間にかワイシャツのままソファで寝息を立てていた。


夏目を起こしたのはけたたましく鳴り響いた梶山からの電話だった。

―うるせ…―

夏目は通話ボタンを押し、寝室へ向かいながら梶山と会話をした、つもりだがあまりの眠気に電話の要件は頭に一切はいることのないままベッドへ雪崩れ込んだ。
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