Love Story~斉藤一 
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発行者:篠田みどり
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/05/06
最終更新日:---

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Love Story~斉藤一  第28章 「日本に残る」
「玲奈に手を出したら、俺が斬る。皆にそう伝えろ。」
「は・・はいはい!!」若い隊士達は大慌てで逃げていくと、斉藤も刀をしまい、その場から去っていった。
「斉藤は、やはり私が汚い女だから嫌いなのね。」玲奈はぽつりとそうつぶやいた。
「そんなことないんじゃない?」隣のふすまが半分ほど開いた。
「一君、義理堅い男だからね。新撰組局長の近藤先生が彼を助けてくれなかったら、とっくの昔に死んでいたかも知れない。彼は近藤先生に恩がある。それを無視して玲奈ちゃんを身請けするわけにはいかないと考えているのさ。」
「これから新撰組はどうなっていくの?これからの日本は?」玲奈は沖田に近づいてそう聞いた。
「それは、僕にも解らない。でも日本は外国と充分渡り合えるだけの力が必要だって、どっかの偉い先生が言ってたよ。でも今は、日本の中だけでバラバラだ。それをどう統一していくか、それが問題ってわけ・・・・・。ねえ玲奈ちゃん。原田佐之助知ってるだろ?」
「え・・ええ」
「彼、先月結婚したんだ。おたふくのマサちゃんと・・。それに近藤先生だって、美雪太夫っていう遊女を身請けして二人で暮らしていることだし、日本にいたいんだったら、玲奈ちゃんも一君にそう頼んでみたら?」
「それは・・・・斉藤がこんな私をどう思っているか・・それに、新撰組としても、私の存在が迷惑なら、とてもそんなこと言えない・・・。」
「二人がどう思っているのか、それが大事なんじゃない?彼ね・・・君がここで寝込んでいる間、しょっちゅうここに来てたんだよ。一君が大阪まで君を送っていくなら、いい機会だよ。道中いろいろ話してみたら?」

屯所の前に玲奈は鞄をひとつ持って現れた。そこには新撰組の幹部が集まっていた。
「母国に帰っても手紙ちょうだいね。」平助はそう笑顔でいった。
「ええ、ありがとう平助君・・」
「道中、気をつけて。」井上が優しい表情でそういった。玲奈はすっかりお世話になってしまった彼らに深々と頭を下げた。
「斉藤、頼んだぞ。」
「はい。」土方の台詞に斉藤はそういった。
「そのまま二人でどこか逃げちゃってもいいかも!」沖田はそういってからかった。
「そんなことをしたら切腹だ。行くぞ」斉藤はそういうと、玲奈はまたもや深々と礼をした。
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