Love Story~斉藤一 
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発行者:篠田みどり
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/05/06
最終更新日:---

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Love Story~斉藤一  第28章 「日本に残る」
「おお~~~」新撰組の屯所で大きなどよめきが起きた。そこには数人の男たちが、草木の影からその部屋を覗いているようだった。
玲奈はゆっくり立ち上がると、少しだけ開いていたふすまを開けた。
「外国人!しかも女だ・・・」まるでお腹がすいてすり寄ってくる犬のように、男たちは草木から出てきた。
「お世話になっています。」玲奈はそう挨拶した。
「あの・・・ここで働いてくれるって聞いたんですけど・・・」一人の男がそういった。
「働く?・・それはどういうことですか?」玲奈はまだ痛む頭の傷を押さえながらそう尋ね返した。
「ここで、その・・・女郎になって働くって・・その聞いたのですが・・・。」
「お前らはここへは来るなといったはずだ!!」大きな声が聞こえてきた。渡り廊下をずかずかと歩いてきたのは、土方だった。
「す・・すみません!!!」数人の男たちは瞬く間に消えていってしまった。全く仕方のない奴らだとでも言いたげに、土方は舌を鳴らした。そして玲奈に向かってこういった。
「あんたも、若い男に簡単に声かけるんじゃない。迷惑だ。」土方はだれよりも規律にうるさい男だ。こうでもしなければ、この新撰組をまとめることは不可能だっただろう。
「すみません・・」土方を追って斉藤が現れた。玲奈と斉藤は顔を見合わせると、斉藤は黙って縁側に座った。土方も板の間の廊下に座ると、大きく息を吸ってこう話し出した。
「今日は、重要な話がある。」玲奈は部屋の中の畳の上に座った。
「実はこの屯所にお前をかくまってしまったことで、思いも寄らない事態になってしまった。それは武器商人であった外国人の娘を保護することで、裏で新撰組がより強い武器を外国から輸入するという噂が立ったことだ。しかし長州藩邸の屋敷にいた、あの時のお前の状態では、そのまま放っておくこともできなかった。」玲奈は黙ってうつむいた。2日間、ずっと男たちのなぶり者にされた日々、今日の町から丸見えの場所で、自分をさらけ出されたことを考えれば、自分の噂は都中に広まっていることだろう。ここでも汚い女だと・・。
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