Love Story~斉藤一 
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発行者:篠田みどり
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/05/06
最終更新日:---

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Love Story~斉藤一  第27章 「訳あり」
「しかし・・・トシ。そう思っていながら、なぜ彼女をここに連れてきた?」近藤は土方の顔をじっと見た。土方は少し戸惑いながら静かにこういった。
「かっちゃんだったらどうしてた?外国の女が裸同然で、しかも大怪我をしてた。それを放ってはおけないだろう。それに彼女の素性はかなり割れている。会津藩ならいざ知らず、どこかの藩が彼女をまた利用しようとも限らない。・・・ここは悪いが、その商談とやらを使わせてもらう。」土方は山南さんが言った商談という言葉を使った。
「新撰組と玲奈との間に娼婦契約が交わされ、彼女が大阪から出るまでの間、彼女を守ってやる代わりに、彼女がそれを願い出た。それなら問題ないはずだ。」土方の提案に近藤が驚いた。
「それはだめだ!」
「彼女はそういう女だった。今更女一人で新撰組が苦境に立たされるわけにはいかない。そう思わないか?山南さん・・・」
「それは・・・いい案だとは思いますが・・・。」土方は勢いよく席を立った。
「決定だ!山南さん、早速その内容を書いてくれ。俺と局長でその手紙を各藩に渡す。頼んだぞ。」鬼の副長はそういって席を立ち、部屋から出て行ってしまった。

ズカズカと歩いていく土方は、庭を巡らせている渡り廊下でふとその足を止めた。そこには斉藤がいた。
「・・斉藤・・・。お前の気持ちを確認しておきたい・・・。玲奈とは、なんでもないんだろ?」斉藤はゆっくり振りむくとこういった。
「私は彼女の復讐を果たさせてやりたかっただけです。彼女が無事、大阪から出る船に乗り母国へ帰ることができればいいと思っています。」
「そうか・・・」
「副長、玲奈をここへ連れてくることを提案していただき感謝します。しかしこのままではあらぬ噂が新撰組を悪い方向へ導いてしまう恐れがあります。」斉藤はすべてを理解していたようだった。思わず土方は苦笑いしてしまった。
「彼女が無事に日本から出ることができ、また新撰組に迷惑がかからないようにするためなら、どんな理由でもかまいません。何か具体的な策を考えていただきたい・・・」斉藤はそれだけいうとじっと土方を見つめた。
「・・今、その件で局長と話してきたところだ。どんな理由でもかまわないと言ったな?」

「はい」斉藤は短くそう返事をした。
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