Love Story~斉藤一 
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発行者:篠田みどり
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/05/06
最終更新日:---

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Love Story~斉藤一  第26章 「復讐」
「玲奈!!」斉藤はその建物に入ると、普段あげることのない大きな声で彼女の名前を呼んだ。その部屋にあるおびただしいほどの拷問具に、斉藤は息をのんだ。
「まさか・・・・」斉藤は新撰組に入る前、京都の裏社会で生きていたため、こういった拷問は見慣れていた。だからこそ、玲奈の身に何かあったのではないかと心配になった。
斉藤は暗いその部屋の隅々を探し始めた。ふと見ると、その壁にまだ新しい血が飛び散っているのを見つけた。
「これは・・・」何度も戦で見た血。数時間経つと、それは黒色に変わっていく。しかしその壁と板の間に付着していた血は、まだ真っ赤な色をしていた。
板の間の血が、その向こうにある小さな引き戸のついたモノ入れに向かっていることに気づいた。斉藤はその引き戸をそうっと開けた。
「玲奈!!」狭い場所に押し込められていた玲奈は、頭から大量の血を流しながら、気を失っていた。
「しっかりしろ!!」斉藤がその場所から、やせ細った彼女の体をひきずり出すと、その彼女の体を見て驚いた。何故なら、あっちこっちに無数の傷やアザがあったからだ。斉藤は自分の隊務服を脱ぐと、それを玲奈に着せた。
「・・んん・・・」玲奈はゆっくりと目を開けた。その瞳には斉藤の姿が映っていた。
「斉藤・・・」
「気がついたか?・・すまない・・・。こんな事になったのも、俺のせいだ・・・。今、医者のところに連れて行ってやる・・・。」
「う・」玲奈は頭がほてったように痛い事に気がつき、そこに手をやった。すると、その手は真っ赤な血で汚れた。斉藤は首に巻いてあった白い布をとると玲奈の手を拭き、そして血が流れてきているその部分にあてがった。
「俺の肩につかまれ・・」
「斉藤、私はもう・・・。このまま放っておいて・・・。もうこれ以上、私は生きていく気力がない。でも・・・最後に、あなたのような人に、会えて・・・嬉しかった・・・」失血からか、玲奈の意識はもうろうとしていた。
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