Love Story~斉藤一 
Love Story~斉藤一 
成人向完結アフィリエイトOK
発行者:篠田みどり
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/05/06
最終更新日:---

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
Love Story~斉藤一  第25章 「京の大火」
「玲奈!どこだ!!」斉藤はあさぎ色の隊務服を真っ赤な血で汚しながら、部屋の一つ一つを見て回った。襲いかかってきた男を斬りつけると、その男は畳の上にどうっと倒れた。そのまま動くことはないと思ったら、その男は刀を握りしめ斉藤の足下を狙って、振り回した。
「!」斉藤は水平に振られた刀をよけると、その男の服の背中の部分を掴み、引き上げた。
「外国人の女がいただろう?どこだ!?」
「ぐ・・・さ・・昨晩の・・・あの女か・・」
「どこにいる!?」斉藤はその男の傷を締め上げた。
「うぐううぐう!!!」痛みに顔がゆがんだ。その瞳はちらっとその建物から離れた、別の蔵に視線が移った。その一瞬を斉藤は逃さなかった。ドサ!畳にまたもやふれ伏した男は、今度ばかりは最期を遂げた。
とたんに白い煙が舞い込んできた・・・。どこかで火が出たに違いない・・・。
斉藤は首に巻いてあった白い布を口に当てた。廊下に出るとその奥では、かなりの炎見えた。建物から離れ、玲奈がいるかもしれない別の建物へ行こうとしたとき、数人の男に守られるようにして、裏口に回ろうとする男達の姿が見えた。
「待て!!」斉藤は叫んだ。
その集団は、その声に振り向くとさっと地面にひれ伏し土下座をした。
「た・・助けてください・・・。私はここの日雇い料理人なんです・・・。」斉藤は彼らが腰に下げている刀をじっと見ると、信用ならぬ目でこういった。
「料理人・・・にしては・・・たいそうな刀をぶら下げているな・・」
「おうおう!ここには、何人料理人を雇っているんだ!?」永倉の声が聞こえた。本当の料理人に案内された永倉と井上は、自分たちが連れてきた本当の料理人をこづいた。
「ひい!!こいつが・・・・伊勢谷ですーー!!」料理人がそう叫ぶと、彼はその場からお役ご免とでも言いたげに、大慌てで元来た道を走り去った。と同時に土下座をしていた男達は、チッと舌打ちをしたかと思うと、立ち上がり次々と刀を抜いた。
「玲奈は、あの蔵にいるのか?」火が迫って来る中で、斉藤は一歩、伊勢谷に近づいてこういった。
「お前も、あいつとやりたいのか???ふん・・・残念だ。あいつは誰にも渡さねえ。俺だけのものだ!」斉藤の背後からも敵が駆けつけてきて、周りをすっかり取り囲まれてしまった。
「斉藤殿!ここは私たちが!」井上源三郎がそう叫んだ時、敵の一人が勇ましく向かって来た。
50
最初 前へ 47484950515253 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ