Love Story~斉藤一 
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発行者:篠田みどり
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/05/06
最終更新日:---

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Love Story~斉藤一  第11章 「斉藤の決意」
土方は、ここ数日帰ってない齋藤を心配して、なんども屯所の玄関口に顔を見せた。
「齋藤くん、どこかで女の子といっしょなのかな?ああ見えてけっこうやるときはやるからね。」沖田総司もそう言って皮肉った。皮肉ってはいるが、心の中ではけっこう心配しているようだった。でなければ体調が優れないのに、玄関まで来たりしない。
「山崎さんは齋藤さんの居場所知らないの?」藤堂平助はそう言った。
「全く、調べは任せたといったが、連絡くらいくれてもいいものを・・・。」土方はそう言って腕を組んだ。そんな土方に優しい口調で語りかけたのは山南敬介、新鮮組の総長だった。
「大丈夫ですよ。彼のことですから、きっと日が傾く頃には帰ってくるでしょう。」
山南さんの言ったとおりだった。夕暮れ時、齋藤は屯所に戻ってきた。すぐに局長に会い、新撰組幹部全員も、すぐさまそこに集まってきた。
「それでどうだったかね?」局長は、齋藤にそう尋ねた。
すると齋藤は、きちっと折りたたまれたあさぎ色の隊務服を差し出した。
「申し訳ありません。局長、しばらく新撰組から離れることを許していただきたい・・・・。」
「ええ!!ちょっと齋藤さん!?それってどういうこと!?」平助が驚いてそう言った。
「訳を聞かせてもらおうか。」土方は真剣な目つきでそう尋ねた。
そこにいた新撰組の幹部は、齋藤の話を黙って聞いていた。彼の説明はいつもながら無駄が無く、簡潔に、要点を確実に突いて話を終えた。
西洋人との混血である玲奈の復讐劇。相手は長州藩の伊勢谷隆介だ。
「かわいそうな話だなあ・・・。」近藤はその人柄からか、斉藤から聞いた玲奈の話を聞いて不憫に感じたようだった。
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