Love Story~斉藤一 
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発行者:篠田みどり
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2011/05/06
最終更新日:---

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Love Story~斉藤一  第6章 「新撰組の思惑」
三条河原でむしろにくるまれた遺体は確かに9体あった。事件を調べるお役人が、熱心に遺体を観察するその姿を、遠巻きに見ていた齋藤は、静かに土方にこう伝えた。
「間違いありません。暗い部屋でしたが、あの男の顔は確かに、昨晩あの酒場にいた男です。」そこにいたあの酒場の女将は、調べを進める役人にいろいろと質問を受けているようだった。
「やばいな。これでいよいよ新撰組が疑われることになる。」女将は昨晩、齋藤をはじめとする一行も同じ場所にいたことを話すに違いない。そうなるといよいよ新撰組の暗殺と疑われることになる。
「昨晩の件は大丈夫です。俺たちは彼らが去る前に酒場を出ています。俺をのぞいては・・。」
「何をしていた?」土方は齋藤と歩きながら話を始めた。
「女が一人、宴が終わっても残っていると聞き、それとなく部屋をうかがったのですが、それが・・・。」齋藤はあのときの状況を思い出し、少し話をするのをためらった。
「どうした?」
「あ・・・いえ、女は伊勢谷隆介という長州出身の男を捜しているらしいのです。その男を捜すために・・・その自分の体を犠牲にして、皆から情報を聞き出そうとしていました・・」
「おやまあ・・・」土方はあきれた顔を見て見せた。
「その女、確かに日本語を喋ってはいましたが、すこし言葉がおかしいんです。それに山崎さんの情報では、過去に起きた殺人事件の切り口は、少し変わった剣術の流儀の持ち主らしいとのこと。」
「なるほど。齋藤、お前はその女の顔を見ている。新撰組の悪評をこれ以上世間に広めるわけにはいかん。この一件、お前に全権を与え山崎もつける。二人でその女を捕まえて、事件は全部その女がやったことを証明し、新撰組とは何の関わり合いもないことを明らかにしてくれ。」
「・・・わかりました・・・」齋藤はそこで土方と別れ、三条河原の船着き場を目指した。
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