年の差恋
年の差恋

お礼32 コメント3
発行者:新菜
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2016/10/14
最終更新日:2016/10/29 22:55

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
  • お礼7
年の差恋 第1章 SNSの出会い
隆)…っ


……


……



写真で見たままの
制服姿の美少女が
カバンを抱えて立っていた。


隆)…っ


良かった…無事だった…


俺はすぐに駆け寄って
彼女を抱きしめた。


隆)良かった…っ
  …良かった…!!
〇)…っ


華奢な身体。

こんな小さな身体で
男に何かされたら
敵うはずがない。


隆)なんでこんな暗い道、通るんだよ!!


俺が肩をつかんでそう言うと


〇)…こ…こっ…交番が入ってるから…
隆)…っ


そう言われた視線の先には


隆)ほんとだ。


公園内に交番がある。


隆)尾行してた奴は?
〇)あの…えっと…
  ごめんなさい…//
隆)え??
〇)友達でした//
隆)はぁぁ?!!


友達が尾行?!
どーゆーことだよ!!


〇)えっと…あの…
隆)とりあえず送るよ、車停めてるから。


少し寒そうな彼女の肩に
俺のジャケットをかけて

そのまま背中を押して
車まで誘導する。


彼女はうつむいたまま…
時折チラッと俺を見上げてるのがわかった。


嘘つき、って…思ってるかな。


隆)ん、乗って。
〇)ありがとう…ございます…//
隆)…っ


は!ちょっと待てよ?!

俺…
こんな制服着た女子高生を車に乗せて…
誘拐だと思われない?!!


慌てて交番の方に目をやるけど
誰もいなくて…

胸をなでおろしながら
運転席に乗り込んだ。


バタンーーー


少し話せる場所に、と思って
車を一旦出して、

公園の駐車場に停めた。


その間も…彼女の視線をずっと感じてた。


隆)……


エンジンを切ると
すごく静かで…


二人の息遣いだけが…聞こえる。


〇)……
隆)……



ふと彼女に目をやると
俺の視線に気付いた彼女が

羽織っている俺のジャケットを
キュッと握って、俯いた。


隆)……
〇)…あ…の…っ
隆)……
〇)来て、くれて…
  ありがとう…ございます//
隆)……うん、
  無事で、良かった…
〇)……
隆)……
〇)本物の…隆二さん、
  …ですよね…?
隆)……うん。
〇)////


彼女がチラッと
俺を見上げた。


隆)……
〇)最初…見た時…わからなくて…
  でも…名前、呼ばれて…
  その声が…隆二さんの声だったから…
隆)……
〇)太ってないし…ハゲてないけど…
  隆二さんなのかな、って…
隆)……
〇)////


そう言って彼女はまた俯いてしまった。


隆)嘘…ついて、ごめん。
〇)…っ


フルフルと首を横に振る彼女。


隆)……
〇)……


別に…騙すつもりはなかったんだけど…


〇)どう…して…
隆)……
〇)嘘、ついたんですか?
隆)…っ
〇)……
隆)……


それは……


答えられずに
しばらく黙ってると


〇)そんなに…
  私に、会いたく…なかったですか?
隆)違うっ!!


そうじゃない。

むしろ、その逆なんだ。


俺は…


隆)……
〇)……


「違う」としか言えないまま
しばらく黙ってると


彼女が声を殺してるのがわかって

ふと目をやると…


ぽたっ…ぽた…っ



隆)!!!!


泣いてる!!!!



隆)ちょ、ちょ、えっ、なん…でっ



電話で泣かれたことはあるし
その時だって十分動揺したけど

目の前でこんな涙をぽろぽろこぼされたら
完全にテンパる!!!


隆)泣かないでっ…
〇)ごめん…なさ…いっ
隆)何…が……
〇)私ばっかり…会いたくて…っ
隆)…っ
〇)私ばっかり…
隆)……


そう言って頬を伝う綺麗な涙。


〇)隆二さんは…会いたくなかったのに…
隆)そうじゃないよ!
〇)…っ
隆)そうじゃ…ないって…


たまらなくなった俺は
彼女を抱きしめた。


隆)泣かない…で。
  胸が…張り裂けそうになる。
〇)…っ
隆)会いたくなかったわけじゃない。
  そうじゃ…ないよ。


素直に「会いたかった」と言えるほど
若くはなくて…


〇)うう…っ…隆二さぁぁんっ…
隆)…っ


俺のジャケットにくるまれて
さらに俺の腕にくるまれて

肩を震わせる彼女。



傷つけてしまった。


会いたくないから嘘をついた、
そう思わせてしまった。


違うんだ。

ごめん。

ごめん。



隆)泣かない…で…
〇)ひっく…っ


小さな身体。

抱きしめてるうちに
我慢してた思いが
溢れそうになる。


ああ、ダメだ…

心の何かが…溶けていくみたいに…


隆)会いたかったよ…
〇)…っ
隆)……俺だって
  会いたかった。
〇)……


彼女の涙に溶かされてしまったみたいに
素直な言葉がこぼれだした。

ずっと…
気付かないフリをしてたのに。


〇)ほん…と…?
隆)…っ


胸の中で
君が小さく呟いた。


隆)ほんと、だよ。
〇)…っ
隆)……
〇)////


泣き止んで
俺のシャツを掴みながら
ゆっくり俺を見上げる彼女は

まつ毛が涙で濡れてて…
瞳は濁りがなくキレイで…


隆)…っ


思わず、吸い込まれそうになる。


〇)嬉しい……
隆)……//
〇)隆二…さん…
隆)……


きゅっ…


彼女がまた小さく抱きついてきた。


〇)…好…きっ
隆)……
〇)隆二さんが…好き、です…っ
隆)…っ
〇)好きです…っ
隆)……


……


……



え?!!


……一瞬、思考が停止した。



好き?

俺を???

誰が!?

君が?!



固まってる俺の背中に腕を回して

さらにキュッと抱きついてくる君。


隆)え、ちょ、えっ?!!


パニックな俺を…ぎゅっと抱きしめる。


隆)ちょ、待って、
〇)……
隆)好きな人、いるんだよね??
〇)だから…
隆)???
〇)それが…隆二さんです…っ
隆)……
〇)/////


え…?

……え???


〇)どうしてそんなに…鈍いんですか?//
隆)!!!!


女子高生に…鈍いって言われた…!!!


〇)ずっとずっと…大好きでした///
隆)…っ


俺の大好きな…
彼女の優しい声が…可愛い声が…

甘くゆっくり、響く。


〇)ずっとずっと大好きで…会いたくて…
  いつもいつも…
隆)……
〇)毎日隆二さんのこと…考えてる…
隆)……
〇)どうしようもないくらい…
  好きなんです…///
隆)…っ


心臓がバクバクしてて…
まだパニック。


〇〇の好きな人が、俺…???


ずっと…好きだった…?

俺を…??


隆)俺……おじさんだよ?
〇)関係ないです…

隆)太ってるし…
〇)太ってません。

隆)ハゲてるし…
〇)ハゲてません!

隆)おじさんだし…
〇)もぅっ!
隆)…っ


俺の大好きな、「もぅっ」


ずっと見てみたかったその顔は
想像以上に可愛くて

ほっぺを膨らませて
うるうると俺を見上げてた。


隆)/////


ダメだ、これ…
理性が吹き飛ぶやつ。


落ち着け……


〇)太ってないし…ハゲてないし…
  嘘ばっかり…
隆)…っ
〇)たまに告白されるって言ってたから
  きっとカッコイイんだろうな
  って思ってたら…
  まさかこんなにカッコイイなんて…
隆)えっ…
〇)…反則です////


そう言って彼女は
顔を隠してしまった。


隆)/////


その可愛い仕草は、一体なに///


〇)今もし家だったら…
  ベッドの上をごろんごろんしてます!///
隆)……
〇)////
隆)ぶはっwww


ああ、やっぱり彼女だ。


隆)あははははw
〇)笑いすぎです…もぅっ…
隆)…っ


ああ、ダメだ、ブレーキかけろ、俺。


〇)こんな…カッコイイのに…
隆)…なんで指の隙間から見てるの?w
〇)直視できないんです!///
  カッコ良すぎて!!///


怒られたけど…
そんなストレートに言われると
俺だって恥ずかしいわけで…


〇)はぁ…もぅっ…///


そう言って指の隙間から
俺をチラチラ見上げる彼女が

可愛くてたまらない。
9
最初 前へ 6789101112 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ