年の差恋
第7章 女子寮、潜入?
隆)ねぇ、しつこいようだけど…
ほんとにいつもはちゃんと
〇)鍵かけてますよ!
隆)……
食い気味に返事されてしまった。
隆)ほんとに心配だから…
ちゃんと毎日寝る前に
確かめるんだよ?
〇)くすくす♡わかりました♡
隆)……//
もう呆れてる?
心配性な俺のこと、呆れてる?
過保護なおっさんだな、とか思ってる?
〇)あ、座ってください♡
何か飲みますか?
隆)…っ
彼女の寮の部屋は
8畳くらいの広さで
ベッドに座ると
彼女が飲み物を取りに
共同キッチンに向かった。
その間、俺は…
彼女の部屋を…キョロキョロ…
隆)!!!!
なんだこれは!!!!
壁に……
悟空が元気玉を作ってるポスターと…
バイクの上で妖艶なポーズをとる
峰不二子の…ポスター……
隆)……
ねぇ…
ほんと…
どんだけいじらしいの?
もう…戻ってきたら抱きしめてもいい?
可愛すぎるよ…///
〇)お待たせしましたぁっ♡
ニコニコ戻ってきた彼女は
ローズティーを入れてきてくれた。
オシャレだな…
隆)あ、美味しい。
〇)私のお気に入りですっ♡
そう笑って
無邪気に俺の隣に座る彼女。
ここ、ベッドだよ?
わかってる?
いや、寮だし、ソファーとかないから
座るのはベッドしかないんだけどさ、
俺、変な気起こさないように
必死だよ?
〇)ふふーーー♡
隆)……なに?w
〇)私の部屋に隆二さんがいるなんて
すっごく不思議です♡
隆)……声とか、
聞こえないかな?大丈夫?
〇)聞こえないと思いますよ?
聞こえたことないです。
隆)そっか…
こんなスーツ姿で
忍び込んでるのがバレたら
俺、完全に変質者じゃん??
〇)あ、ジャケットかけますか?
そう言って俺のジャケットを脱がせて
ハンガーにかけてくれた。
隆)……//
なんか…新妻みたいで
じーーーん///
ついでにネクタイもゆるめると
それをギンギンな目で隣で見てた。
隆)ぶふっww
〇)はっ!!///
見入ってしまいました、すみません//
そっか、ネクタイ外すの好きなんだっけ?
隆)えっちーw
〇)////
軽い気持ちでからかうと
彼女はベッドの上を転げ回った。
これが…!!!
噂の…!!!
真の、「転げ回り」か!!!
〇)はぁぁぁ///
いつもこんな風に転げてるのかな…
すげぇ可愛いな…w
相変わらず両手で顔を隠して
転げ回った勢いで
めくれたスカートに
俺がドキドキしてるなんて知らずに
〇)もぅっ///
なんて可愛くつぶやく君。
「もぅっ///」
は、こっちのセリフだよ?
彼女の太ももを見ないように、
脚を伸ばすふりをして
ベッドに上がった。
壁にもたれて脚を伸ばすと
彼女が嬉しそうに隣に並んだ。
俺の横で同じように脚を伸ばして
えへへ♡
なんて笑いながら、
俺の肩に頭を乗せてくる。
隆)……//
ええと……
隆)誘ってるの?
〇)え?
隆)……
〇)……
隆)……
〇)…っ///
俺の肩から逃げた。
〇)違い…ます…っ//
隆)……
〇)…なん…か、甘えたくなっちゃって…
ごめんなさ…い…//
隆)……
〇)……//
隆)甘えるのは…いいけど…
ベッドの上だって、わかってる?
〇)!!!
隆)……
〇)////
ぴたっと身を寄せていたくせに
俺の言葉で少し離れる彼女。
ちゃんと意味がわかったみたいで
頭をよしよしと撫でる。
隆)…ねぇ、これ何?w
〇)え?
壁のポスターを指差すと
〇)あれ?
言いませんでした?
悟空のポスター見てるって…
いや、聞いてたけどさ、
悟空と峰不二子が
こんな仲良く並んでるとは
思ってなかったよw
〇)悟空のポスターは…
もう隆二さんの顔、わかるから
必要ないんですけど…
思い出に取ってあるんです♡
女子高生の部屋には
絶対似合わないと思うけど
そんな嬉しそうに話しちゃう彼女が
愛おしい。
〇)峰不二子さんは、イメトレ用です!
隆)ぶっwww
まださん付けなの?!!ww
〇)調べたら…ルパンの人だったんですね、
知らなかったです。
隆)……
〇)あ、そーだ!
隆)ん…?
〇)隆二さんは二次元がお好きなんですか?
隆)?!!!
そんな誤解されてたの!???
隆)違うよ!二次元なんて興味ないよ!
生身の女が好きだよ!!!
慌てて弁解する俺。
〇)生身の…女…//
隆)……//
言い方、生々しかったね?
ごめんね?
〇)でも…
隆)……
〇)峰不二子さんのように
おっぱいが大きくて
えっちな女性がお好きなんですもんね…
隆)…っ
彼女がポスターの方を向いた。
〇)峰不二子さん…
私、頑張って、あなたみたいに
なりますから。
隆)!!!
話しかけてる!!
〇)応援してくださいねっ!
隆)……www
笑いをこらえるのに必死です。
〇)よーしっ!頑張るぞぉっ!
……わ…っ、えっ?!///
後ろから抱きしめた。
隆)可愛すぎ…///
〇)えっ///
そのまま引きずり込んで
壁にもたれる。
俺の膝の中には戸惑う彼女。
〇)あ、の…っ//
隆)うん…?
〇)えっと…、ここは…ベッドです//
隆)そうだよ?
〇)////
隆)ベッドだとどうなるか、覚えてる?
〇)エッチな…こと、されるって
…言われまし…た//
隆)よく覚えてたね、偉いじゃん。
〇)////
可愛い耳が
また赤く染まってる。
隆)この体勢、この間みたいだね?
〇)…っ
隆)ほら、覚えてる?
〇)////
後ろからこうやって君を包んで
いやらしいことをたくさんした。
可愛く啼いて
初めてイッたんだよね?
〇)////
俺が何度あの日を…
あの時の君を、思い出しながら
そういう夜を過ごしたか、知ってる?
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