そろそろテストが近いらしく
友達と学校に残って
テスト勉強をしていて

これから帰るんです、なんて
可愛いメールが届いて

たまたま近くにいた俺は
送ってあげようと
車で彼女の高校へ向かう。


ま、近くにいなくたって
飛んでいくけどね。

ほら、だって
夜道は危ないじゃん？


あんなに可愛くて…可愛くて…
可愛くて…可愛くて…
可愛すぎる〇〇が
普通に夜道を歩いてたら

もうそれだけで危ないじゃん？


まぁ、心配なのもほんとだけど…

会いたい、って気持ちも
もちろんある///


あ！！
俺のこと疑ってんのは誰？？

違うよ！？？
今日はエロいことなんてしませんよ？///

ちゃんと送り届けたら…

……最後に…そりゃ…
ほっぺに、ちゅ、くらいは…

してもいいよね？///


隆）はぁ…///


ダメだ、早く会いたい。


…………


校門にもたれながら
俺を待っていた彼女は

俺を見つけてニコッと笑って
助手席に乗り込んできた。


〇）隆二さんっ♡♡
隆）////


ほら、可愛い。

可愛い。

可愛すぎる。


ね？危ないでしょ？

迎えに来て良かった。


〇）迎えに来てくれるなんて
　　思いませんでした///
隆）ん、遅い時はいつでも連絡して？
〇）えっ…
隆）危ないから、送るから。
〇）……///
隆）……


ん？返事がないぞ？


隣に目をやると


〇）////


両手で顔を隠してる彼女。


隆）……どうした？w


その手をそっと掴むと


〇）転げ…回りたいっっっ///


と言って、
顔を横にふりふりさせる。


隆）////


ほんと…仕草のひとつひとつが
可愛くて…


隆）返事は？
〇）えっ

隆）遅くなる時は、俺に電話。
〇）…っ

隆）絶対。
〇）////

隆）返事。
〇）////


手を掴んだままそう言う俺に、
返事をしない彼女。

ん、と返事をさせるように
手をキュッと握ると、


〇）なんだか…彼氏みたい///
隆）！！！


そう言われて…
我に返る。


か、か、彼氏だと！？///

な、な、なんで…っ


隆）////


遅くなる時は…
毎回迎えに来るって、
言っただけだけど……


……ほんとだ。
彼氏みたいだ。


無意識に過保護になるくらい
彼女のことが大事な自分も、

彼氏でもないくせに
彼氏みたいに言った自分も、

ぜんぶ、ぜんぶ、恥ずかしくなる。


〇）遅くなる時は…
　　連絡、します///


彼女が小さく答えた。


〇）隆二さんに、連絡します…//
　　絶対、です///
隆）////


どうしよう…
やっぱり可愛い。

もう！おじさんいっぱいいっぱいです！！


隆）ん。


照れを誤魔化すように
クールに返事してみちゃったり…


隆）出すよ？ベルト、して。
〇）はい…///


握っていた彼女の手を離して
ハンドルに戻す。

ほんとはずっと繋いでたいけど…
なんか、暴走しちゃいそうだし。