年の差恋
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お礼32 コメント3
発行者:新菜
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2016/10/14
最終更新日:2016/10/29 22:55

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  • お礼7
年の差恋 第1章 SNSの出会い
隆)ああ…っと、送る、うん。
〇)……


俺の理性がまだ残ってるうちに
早く別れたい。


隆)家、どこ?
〇)……
隆)〇〇…?
〇)……


ナビに伸ばした俺の手を
きゅっと掴んできた。


〇)や、です…//
隆)え?
〇)……
隆)……
〇)私の「好き」……
  ちゃんと、伝わりましたか?//
隆)…っ


返事…
今しないと、ダメ?//


隆)…伝わった、よ?


ほんとは嘘。

好きだって言われて
脳内パニック状態のおじさんです。

とりあえずパニックから逃れるために
君をとっとと送ろうとしてます。


〇)嘘つきっ!//
隆)!!!


見破られた?!


〇)絶対…絶対…
  伝わってないもんっ//
隆)…っ


ヤバい…
「もぅっ」に続く
俺の好きなシリーズだ、これ。

「〜だもんっ」

可愛すぎるやつ///


しかも電話じゃなくて
言ってる顔が見れちゃうと…

ぷくぅっとほっぺを膨らませてて
可愛さ倍増で…


隆)////


ダメだ、送らなきゃ…!
ただちに送らなきゃ!!


〇)私、ほんとにほんとに
  大好きなんだもんっ///
隆)////
〇)隆二さんのこと…
  すっごくすっごく…
  …大好きなんだもんっ///
隆)////


頼むから…
おじさんをこれ以上
おかしくさせないでくれ///


隆)わかった、から。
〇)…っ
隆)……
〇)…ほん…と?//
隆)……ん//
〇)////


俺の手が
抱きしめたい、って…言ってる。


ダメだ。

ダメだ。


脳から必死にSTOPがかかる。


隆)……送る、から!
〇)…っ
隆)家、教えて。
〇)……や、だ…っ
隆)…っ
〇)まだ…お話したい、です…//
隆)でも…もう遅いし…
〇)もう少し…だけ…//
隆)…っ


そんな可愛いおねだりは
どこで覚えてくんのかな…


隆)……はぁ…//
  じゃああと5分だけ。
〇)えーっ!短いっ!!
隆)……じゃあ…10分。
〇)……えへへ////
隆)////


そんな嬉しそうに
可愛く笑わないで、頼むから。


あと10分……

俺の理性、もってくれ。


〇)友達の…イタズラだったんです。
隆)え??


急に何の話??


〇)私…ずっと…好きな人がいるって
  みんなに相談してて…
隆)……
〇)ずっと会ってもらえなくて、
  でも昨日電話で、私がピンチになったら
  飛んできてくれるって言ってたって
  話したら…
隆)……
〇)わざと不審者のフリして
  友達二人が、私の後を尾けてたんです//
隆)!!!


そーゆーこと?!


〇)でも私、気付かなくて…
  ほんとに怖くて…
隆)……
〇)思わず電話、しちゃって…
  ごめんなさい……
隆)……


謝ることなんて…ないのに。


隆)友達のイタズラで、良かったよ。
〇)…っ
隆)なんかあったら…
  またいつでも…かけてきていいから。
〇)…っ
隆)……
〇)…飛んで…きてくれるんですか…?
隆)うん。
〇)……
隆)……
〇)/////


迷いなく即答した俺に、
彼女はまた、俯いてしまった。


隆)ピンチの時だけ、だよ。


慌てて付け加える俺。

それを聞こえないふりをして
俺のジャケットにぎゅっと
くるまる彼女。


ヒーター入れたんだけどな…


隆)まだ…寒い?


後ろからブランケットを取ろうとすると
ふるふると首を横に振る彼女。


〇)もう、あったかいです…
  大丈夫です…
隆)そっか。
〇)……
隆)……
〇)これ…
隆)……
〇)隆二さんの匂い、します…//
隆)えっ!!!


臭くない?!
加齢臭とかしない!??


〇)大人の…男の人の…匂い…//
隆)…っ


そう言って嬉しそうに
ジャケットを掴む彼女。


隆)オヤジ臭だとか思ってんだろーー//


なんか気恥ずかしくて
茶化すと


〇)違いますっ//


むぅっと口を尖らせて


〇)この匂い、好きです//
隆)…っ


反撃された…///


〇)なんか…
隆)……
〇)いろいろ大人で…ずるいなぁ…//
隆)え?
〇)……//
隆)……
〇)スーツとか…
隆)……
〇)ネクタイとか…
隆)……


ああ、そういえば
ネクタイしたままだったな。

少し緩めようとネクタイを左右に揺らすと
彼女が俺を叩いてきた。


隆)いてっ!
〇)////
隆)なに!
〇)////


顔をブンブン左右に振ってる。


〇)わ、わ、私をどうする気ですかぁっ!///
隆)へ???
〇)そ、そ、そんなっ
  色気たっぷりにネクタイを外して…っ
  わぁぁぁんっっ////


今度は身体を左右にぶんぶん振ってる。


これはもしや…


〇)もし今ベッドだったら
  私、転げ回ってますっ!////
隆)!!


やっぱり!!

〇〇の得意技、転げ回り!!


〇)やだ〜〜もうっっ////
  いやぁぁんっ////


そう言って暴れる彼女は

小さな両手で顔を隠しながら
ジタバタしていて…


隆)////


可愛すぎる。

なんだこれは…///


隆)色気たっぷりって、なにw
〇)////
隆)普通に外しただけだから。
〇)////
隆)……
〇)隆二さんは…何もわかってないですっ!
隆)え…?
〇)はぁぁ…////
隆)……


困った人、みたいな顔をされて
よくわからない俺。


隆)じゃあ…そろそろ出すよ?
〇)…っ


とにかく早く彼女を送り届けて
この浮かれた頭を冷やしたくて
俺はエンジンをかけた。


彼女の家は割と近くで
たどり着くまでに、何度もチラチラと
助手席から感じる視線に耐えながら…

脳内はやっぱりパニックで…
事故らないように、それだけ気をつけて
ハンドルを握っていた。


彼女は寮に住んでいるらしく

田舎から出てきた、とか
寮の規則がゆるくて
みんな門限なんて守らない、とか

そんな話をぐるぐるした頭で
ぼんやり聞きながら
無事、送り届けると

彼女は名残惜しそうに
俺にジャケットを返した。


隆)寒いから早く入んな。
〇)…っ


彼女はぺこりと俺に頭を下げて
建物に入っていった。


隆)……ふぅぅぅぅ…っ


大きく息を吐く。


やっと一人になれて
色んな言葉や思いが脳内を駆け巡って
パニック継続中のまま

気付けば自分の家のベッドに
身を投げ出していた。


隆)ああ…帰ってきた……


もう…わけが…わからない…


しばらく無になって放心。


隆)……


……


……



隆)あ、ジャケットかけなきゃ。



ふと手に取って…


「隆二さんの匂い、します…//」


彼女の言葉を思い出して
思わずクンクン鼻を近付ける。



そこから香ったのは
俺の香水の匂いじゃなくて
甘いふわっとした香り。


彼女の…匂いだろうか。


隆)////


可愛くて…可愛くて…
翻弄されまくりだった気がする。

だから、ダメだったんだ。
会いたくなかったんだ。


こうなる、って
わかってたから。


隆)…っ



何が…父親だよ……

そんな風に思いたかっただけだ。
ごまかして、蓋をしていたかっただけだ。


本当はとっくに惹かれていた。

会って、確信に変わった。



隆)俺…、、
  どうしたらいいんだろう……



今日も眠れない夜が更けていく。




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