中年教師放流記
第1章 流されて
男としばらく話していると、家の扉が開き、女の子が三人入ってきた。
当然皆全裸で、一番上が自分の教え子くらいの年齢。次がもうニ、三歳くらい下で、最後が五郎をこちらに案内してくれた少女だと分かった。
オルグは彼女らが来るのを待っていたようで、立ち上がり、彼女らを指差し、名前を言っていった。
一番上の子がルアンナ、真ん中の子がシトリー、一番下の子がアーニャというらしい。
三人はこちらに頭を下げる。
紹介してもらったが、この子たちは一体何をする子たちなのだろう。
不思議に思った五郎の様子に気付いたのか、オルグは身振り手振りで説明してくれる。
理解したところによると、どうやらこの集落では弓の扱いがうまいものほど立派な戦士とされているらしい。
そして戦士には弟子を育てる義務があり、彼女たちに弓を教えて欲しいという。
男はいないのかと聞いたところ、男女とも既に師がおり、残っているのはこの子たちだけだという話だ。
また、男が言うにはこの子たちにはそれだけではなく、男を教えて欲しいという。
処女の相手は面倒なので、十分に性行為を楽しめるくらいにはして欲しいというのだ。
話を聞いた五郎は、弓ならばともかく、男を教えるということに躊躇いを持ったが、どうやら実際に教わる彼女たちがまったく気負いしていないのを見て、貞操観念が違うのかと納得することにした。
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