中年教師放流記
中年教師放流記
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発行者:藤井奇跡
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ジャンル:その他

公開開始日:2011/03/29
最終更新日:2011/03/29 22:03

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中年教師放流記 第1章 流されて
 目を覚ました場所は岸辺だった。
 高校教師である岡崎五郎は目の前に広がる青い空をぼーっと見ていたが、事態を把握するにつれ、思わず起き上がった。
 自分の身体を見ると海水パンツ一つのみ。他には何一つとしてなかった。
 五郎ははっとして辺りを見回すと、砂浜が広がっており、遠くには地平線が見える。
 反対側にはどこまで続いているのか分からないほど大きな森林がある。

 五郎は立ち上がり、岸に近寄る。所々船の残骸のようなものが波に揺られていた。
 これからどうなるかは分からないが、とりあえず使えそうなものを確保しようと、周辺を探索する。
 結果、黒い鞄を見つける。見るからに頑丈そうな鞄は鍵がかかっていたようだが、船が大破したときに強い衝撃を受けたらしく、鍵部分が壊れていたため、簡単にあけることができた。

 中にはサバイバルセットと乾パンなどの非常食が詰め込まれていた。非常食はどれも調理の必要のないものだ。
 今回の旅行に同行した教師の中に、常にこういったものを持ち運んでいたやつがいたと五郎は思い出す。あの頃は警戒しすぎじゃないかと思っていたが、このような事態が起こってしまったからには大切に使わせてもらおうと海に向かって祈った。
 既に死んでる可能性が高いからだ。実際何があっても手放さないようにしていたみたいだし、それが今ここにあるということは、死亡していると見て間違いない。
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