蒼い月、蒼い空
蒼い月、蒼い空
完結
発行者:ヨアケノツキ
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:その他
シリーズ:蒼い月、蒼い空

公開開始日:2011/03/30
最終更新日:---

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
蒼い月、蒼い空 第1章 プロローグ
〈無理を通す〉


「なあ、どこへ行くんだ?」

寝起きとは思えない位 はっきりとした発音で ユーマが聞く。

いや、そんな生易しいもんじゃない。

“尋問”…
なのか と、思うくらい…。


「…え、う…、それは…」

考えてないからとっさに言えない。

家じゃないのは確かだけど。


「…行くとこなんて ないだろ…」

そう。
実際、そうだ。だけど、それは言えない。


「………」

黙るしかない。


「……カケル」


沈黙の後、ユーマが 意を決した様に口を開く。

「こっちが我慢してりゃ…」

「 …! 」

一瞬だった。

ぼくは ユーマの腕の中。ぎゅうと 抱きしめられて。


「ユーマ…」

「カケル…どこにも行くな! 俺の傍にいろ」

「…心配なんだよ」

ユーマが続ける。



あっと思う間もなく 畳の上に押し倒された。

重い、大きなユーマがのしかかってくる。


「…や!イヤだ、ユーマ…!」

抵抗を試みる。

甲斐なく、簡単に封じられる。


着ていたシャツを引き裂かれ、すぐに熱い唇が這わされた。


「…や…!」

身を捩(よじ)って 逃げようとしたって無駄なのに…


「カケル…」

ユーマが熱い息と共に囁く…


なのに、
ぼくの目には涙が自然 湧いてくる…。

好きな男に組み敷かれてるのに、何かが違う…。


ぼくは 結局、こんな…!


「…ユーマは…」


ぼくの言葉に 一度は唇を離す。
そして、耳を傾ける。


「ユーマは こんな事しない!」


その時、
ふっと 笑った気がした。

「俺だって男なんだぜ。お前、俺の事 買いかぶり過ぎ…」

「 ! 」




イヤだ!イヤッ!
こんなの 間違ってるッ!






ぼくは
無理に ユーマに


抱かれた。
34
最初 前へ 31323334353637 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ