蒼い月、蒼い空
蒼い月、蒼い空
完結
発行者:ヨアケノツキ
価格:章別決済
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ジャンル:その他
シリーズ:蒼い月、蒼い空

公開開始日:2011/03/30
最終更新日:---

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蒼い月、蒼い空 第1章 プロローグ
〈 キス 〉


「し…しらない…」

乱暴にヘルメットをはずされた。

ユーマも自分のを手早く脱いで。


見つめる。
まっすぐな 瞳。


ドキン…


「ばかやろ…カケル…!」

悔しそうに歪む…
ユーマの、表情…



「 あ 」

言葉は出ない。

ユーマに唇、塞がれたから。


熱い
熱い、ユーマの

吐息。


「…!ッ… ヤだ!いやだ、離して…」

とっさにぼくは、ユーマの厚い胸を押してた。


びっくりしたんだ。


キスにいい思い出なんてない。


脳裏によぎる、乱暴された時の、恐怖…!



ガクガクと小刻みに体の芯が震えてる。



「 …ゴメン… 」

項垂(うなだ)れたユーマ。

大きな体を丸め、所在なく 小さくなってる。

まるで 子供だ。





それからは、二人とも黙りこくって ユーマのアパートへ帰った。



広くはない、築15年の 適度に馴染んだ市営団地。

その一階の端 105号がユーマの部屋だ。



朝まで 僕らは 別々の部屋に離れて眠った。


朝になったら、ここを
出よう。


横になりながら、
眠れぬ頭でぼくはそう 決めた。
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