蒼い月、蒼い空
蒼い月、蒼い空
完結
発行者:ヨアケノツキ
価格:章別決済
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ジャンル:その他
シリーズ:蒼い月、蒼い空

公開開始日:2011/03/30
最終更新日:---

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蒼い月、蒼い空 第1章 プロローグ
    〈太陽〉   


午後を回ったというのに 真夏の太陽は容赦ない。
ギラギラと照りつけて素肌を突き刺す。

表に足を踏み出したぼくは目眩を覚える。

何もかもがぼくの力を奪う。

こんな時にこんな自分を晒したくない。
こんな、
穢(けが)れた 自分…。

特に
ユーマには。

不承不承 歩を進める。


「…店長、あの、体調悪いみたい。午後休ませて……」
…下さい。と 言うつもりだった。

いや、言ったはずなのに記憶が、

ない。

ぼくは 浜で気を失ったらしい。

次に気づいたのは
とっくに日も暮れて、店じまいのあと。

閉店の後片付けを済ませ ユーマが来てくれた。

切れた口の端に絆創膏が貼ってあった。

「無事か?」

ニッと笑ってユーマが聞く。
一日の疲れなんて、微塵も感じさせない。

つくづく思う。

彼の笑みは 太陽の様。

ぼくの昏(くら)さが 月なら、

彼は、太陽だ。

眩しくて 暖かい…。
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