蒼い月、蒼い空
蒼い月、蒼い空
完結
発行者:ヨアケノツキ
価格:章別決済
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ジャンル:その他
シリーズ:蒼い月、蒼い空

公開開始日:2011/03/30
最終更新日:---

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蒼い月、蒼い空 第1章 プロローグ
  〈血の味〉

「どうして死にたいんだ?」

「気持ちイイだろ?」

「考えるなよ」

「流されちまえ…」

最中に二宮が囁く。

「…はっ!」

我にかえった。

ここは 町営の公衆トイレ。

じゃーっ…

ばしゃ ばしゃ…

顔を上げて洗面所の鏡に映る姿は、みすぼらしくて汚い 惨めな… 自分。


「…やっぱ、切れてる…」

今日は抵抗したから殴られた。

口の端が切れて 目元も腫れてる。

自分の顔を正視できず、目を逸らす。

涙が滲んできた。

堪らなく

悔しい。

力で押さえつけるアイツら。

いいように
される、自分。

その時、
急に時間が気になった。
いけない。

20分なんてとっくに過ぎてる!

よろよろと立ち上がる。
足に力が入らない。

「…仕事に ならないな…」

それでも。
言いに行かなきゃ。

〈ちょっと、休ませて下さい〉って。

ぼくは 必死に立ち上がった。
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