蒼い月、蒼い空
蒼い月、蒼い空
完結
発行者:ヨアケノツキ
価格:章別決済
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ジャンル:その他
シリーズ:蒼い月、蒼い空

公開開始日:2011/03/30
最終更新日:---

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蒼い月、蒼い空 第1章 プロローグ
  〈ともだち〉  


後藤は茶髪でソバカス。
佐久田はヤセギス。  
小森は体格が良い。  
二宮は眼光が鋭い。

「よーう、椎橋。 生きてたんだな」

二宮が口の端を吊り上げて声かけてきた。

「店長(店では彼をこう呼ぶのだ。)、学校の… 友人… 」


ねじりハチマキに汗だくで焼きそばを作るユーマに了承を得ようと 声をかけた。

友人かよ、と思いつつ。
目は自然、伏し目がちになる。


「ん?ああ、ここはいいぞ。20分な?」

「ハイ。すみません」

なんとなく、彼らを小屋の裏手に案内する。
誰彼には聞かれたくない事を 言われそうな予感がして。

予感は的中。

いや、うら寂しい場所だからか。

「日に焼けたな。美人が台無しだぜ。…いや、それも又、カワイイかな?」

二宮の指図で 後藤と小森がこのぼくを羽交い締めにした。

顎をしゃくり
残った佐久田に指示してぼくの着てたTシャツをたくし上げさせる。

「へぇ、何だよ。筋肉なんか付けやがって」

「肉体労働してるから…」

「ふぅーん」

二宮はぼくの顔に自分のそれを近づけ、嘗めるように人の顔をじっと見た。

「根性もついたってワケだ?」

二宮に睨まれると 目を逸らしたくなる。

まるで、蛇に睨まれた蛙の如く。

「ふぅーん。生きてたのに、どーうして連絡くれないのかなぁ、
カケルちゃんは」

顎を持ち上げられ、キスをされた!

大っ嫌いな、コイツに!
「うっ、ううっ…」

手足を動かせない上に 佐久田に顔を捕らわれてる。
キモチワルイ…!!

嫌なのに。

嫌いでたまらないヤツなのに、

口中を舌でまさぐられてるうちに妙な気持ちになってくる。

抵抗する気が萎えた頃、ようやく唇を離した。

「友だちだろ? 俺達…」


二宮が言った。
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