歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/25
最終更新日:2011/03/25 12:27

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」 第2章 東方精神の章(仏・密・禅)
 この意味を聞いて「なんだ、あたり前
じゃないか、ハハハ」と、何も考えず
に通り過ぎる者は、禅門の前の塵に同じ
問題外の人であり、一休の奥深さを味
わう事はできないだろう。

 立ち止まってふと考える。
「善い事とは、悪い事とは一体何
だろう?」

という疑問を持ったならば、一休は
ニヤリと笑うだろう。こういう人は、
禅門の扉を叩くに価する人々という
事になる。

 悪い事の代表として、人殺しを思い
浮かべる人は多いだろう。だが正当
防衛という事もありうる。戦争に
おける殺人行為は悪か、という問題
もある。軍人や警官の職業上の戦闘
は、勇気と正義の象徴として賞賛
されもする。餓死寸前の人に善意で
ミルクを与えたところ、ショック死
してしまったという事例もある。
善意が人を殺す事もあるのだ。

 さあ、わからなくなってきた。
盗みが悪い事ならば、大英博物館
などは強盗の戦利品だらけでは
ないのか? 人の妻を盗む事は、
悪いという意識より快楽の方が
優先するだろう。何が善い事で
何が悪い事なのだ?考えれば
考える程、判らなくなる。思考
は堂々巡りの末、混乱して披露
困憊し、迷いに迷って力尽きる。
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