歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/25
最終更新日:2011/03/25 12:27

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」 第2章 東方精神の章(仏・密・禅)
神光はその場で左腕を切り
落として、覚悟のほどを訴えた
という。弟子入りを許された
神光は、達磨より「慧可」の名
を与えられた。

 神光慧可(487~593)は
ダルマ禅を継承し、中国禅宗の
二祖となる。また、通訳僧・
曇林は、ダルマの教えを漢文に
まとめ、「菩提達磨略弁大乗
入道四行」を著した。慧可は
三祖・僧さんに、僧さんは
四祖・道信(580~651)に、
道信は五祖・弘忍(ぐにん601
~674)に、弘忍は六祖・慧能
(638~713)へと、ダルマ
の法灯を伝えていった。この六祖
慧能の言動は、弟子たちによって
「六祖壇経」にまとめられ、禅は
「学習」するものではないとされ
る中、貴重な「参考書」となった。

 ダルマという山奥の清水は、
六祖慧能あたりから川となり、
数多くの天才僧を得て、下流域
を潤す大河へと成長してゆく。
日本で馴染み深いのは、曹洞宗
開祖の洞山良介(807~869)
と、臨済宗開祖の臨済義玄(?~
866)だろうか。洞山の法脈
からは道元(1200~1253)
が、臨済の法脈からは一休宗純
(1394~1481)や、白隠
慧鶴(はくいんえかく/1685
~1766)が出る。

 禅は鎌倉時代の武士階級に支持
され、剣道・茶道・作庭・書画や
各種文芸などに、その精神が色
濃く反映されてゆく。ダルマ禅が
究極的に花開いたのは、他ならぬ
この日本なのである。
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