歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/25
最終更新日:2011/03/25 12:27

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」 第2章 東方精神の章(仏・密・禅)
 河の岸辺で休んでいると、
荷車を曳いた村娘が近づいて
きた。娘はゴータマの脇に
跪き、1椀の牛の乳を差し
出した。ゴータマは娘に
合掌し、微笑んで椀を受け
取り、乳をひと口含んだ。
口中に甘い味わいが満ちた。
ゴータマは噛むようにそれ
を味わいながら、少しずつ
喉の奥に流し込んでいった。
それは光の粒のように体内
に広がり、ひとつひとつの
細胞を目覚めさせてゆく
ようだった。

 娘の名はスジャータと
いった。ゴータマは飢餓の体
に多くの食物は毒だと言った。
ならば毎日少しずつの食物を
布施したいと願った。ゴー
タマはスジャータに感謝して
微笑んだ。そして翌日から
乳粥やヨーグルトをゴータマ
のもとに運んだ。ゴータマは
ゆっくりと体力を回復させ、
自力で歩けるようになって
いった。それを見届けた5人
の修行者は、沙門ゴータマが
解脱を諦めたものと判断して、
バーラーナシー(鹿野苑)の方
に去っていった。

 苦行を止めた沙門ゴータマ
は、ゆったりした気持ちで
ただ瞑想を楽しんでいた。
日没後の闇に包まれて禅定に
入っていた時、それは突然
訪れた。頭頂の上方に透明な
光球が出現し、体の外部が
その光で包み込まれた。次
に光の粒が水滴のように頭頂
から下部チャクラにポタリ
ポタリと流れ落ちていった。
眉間から喉、胸、腹、下腹部
へと光は流れ、内と外が全て
光で満たされていった。
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