歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/25
最終更新日:2011/03/25 12:27

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」 第1章 海と潮流の章(星と海はロマンと伝説の宝庫)
○和時計


 古代中国は、神秘的・霊的宇宙観
とともに始まる。太極、陰陽に分かれ、
五行(木火土水金)の要素から、五行の
陰陽である十干(丙丁庚辛壬癸・・・)
が生ずるという、易経的・道教的
宇宙観である。特に北天の中心にある
北極星と、それを補佐する北斗七星は
重要で、信仰の対象でもあった。

 宇宙の中心にある北極星(紫微星)は、
四方(東西南北)を治め、四時(朝昼晩夜)
を分け、四季(春夏秋冬)を移す「天帝」
だった。こうした思想は、そっくり
そのまま日本に移入された。627年
皇位継承をめぐる争いとなった壬申の乱
で大友皇子(後の天武天皇)は、中央に
北斗七星、周囲に星宿や干支が描かれた
「式盤」という道具を用いて戦いの吉凶
を占い、味方の軍を勝利に導いたと伝え
られている。

 その天武天皇の5年(676年)、
中務省内に陰陽寮(おんみょうりょう)
が設置された。陰陽博士1人、陰陽師
(おんみょうじ)6人、陰陽生
(おんみょうしょう・学生がくしょう)
10人のほか、天文博士1人、
天文生10人。時間を管理する漏刻博士
2人、守辰丁(しゅしんちょう・助手)
20人という構成メンバーだった。
漏刻とは水時計の事である。守辰丁
たちが、時間になると鐘や太鼓を打ち
鳴らして時間を報せたというわけだ。

 漏刻という水時計は、かなり高い
精度だったようで、奈良時代から戦国
時代頃まで日本の「時刻」だった。
機械時計が西洋から伝来するのは、
スペイン人宣教師・フランシスコ・
ザビエルによってである。1551
(天文20)年に周防国(山口県)の大内
義隆に献上した「自鳴鐘(じめいしょう)」
という置時計である。
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