歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/25
最終更新日:2011/03/25 12:27

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」 第2章 東方精神の章(仏・密・禅)
 沙門ゴータマにはイメージすら
出来なかった。いずれにせよ、
禅定と苦行を実践して道を極める
以外にないという覚悟は定まった。
苦行には節食と、長期間不自然な
姿勢を継続する、呼吸を長時間止め
る、炎天下に焚火を焚く、極寒時に
水垢離するなど、肉体的苦痛を
与えるなどの種類があった。ヨーガ
の苦行は、体内に宇宙を発動・
展開させたタパス(熱力)を蓄え、
眠っていた神通力を目覚めさせる
技術だった。

 沙門ゴータマは朝起きると、
ラージャクリハ城内に托鉢に
出かけた。町の人々は修行者
に、飯や肉・魚などの食物を
寄進した。沙門ゴータマは
それがどんな食物だろうと、
ありがたく食した。食事は
午前中に食べるその一食だけ
である。摂食の苦行に入ると、
それを2日に一食、3日に
一食と、時間をかけて減らし
てゆく事になる。

 沙門ゴータマはアーラーラ・
カーラーマから、自分の心を
観照するヨーガの内観を学んで
いた。朝起きて日の出の太陽を
見た時、鳥たちの声を聴いた時、
どのような感情が湧くのか。
托鉢に出て人々と言葉を交わした
時、その言葉によってどのような
感情が湧くのか。その感情が喜ば
しいものだろうと、不快なもの
だろうと、ただ見つめ続けるの
である。

 夜、眠っていて夢見の状態に
あっても、その内観は続く。夢
でさえも観照する、醒めた意識
で在り続けるのだ。その結果、
夢を見ている自分を観照して
いる夢を見る事になる。この
意識はクンダリーニ上昇という
現象を観照していたプルシャの
意識だ。
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