歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/25
最終更新日:2011/03/25 12:27

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」 第2章 東方精神の章(仏・密・禅)
 インダス文明は地母神を崇拝する
母系社会で、モヘンジョ・ダロ
大浴場に併設する施設では聖なる
売春が行われていた。神聖な
いちじくの樹の側には裸の女神
ヤクシーが立ち、リグ・ヴェーダ
に登場する曙の女神ウシャスも
東天に裸体で現れ、見る者すべて
を恍惚とさせたという。地母神
アプサラスは歌や踊りが巧みで、
男たちを欲情させたあげく破滅
させた。かなり濃厚なエロスに
満ちた文明だけに、性エネルギー
を自在にコントロールする
タントラ・ヨーガも発達した。

 BC1500年前後、東ヨー
ロッパから移動してきた遊牧
騎馬民族・アーリア人の一部が、
西北インドに侵入。彼らは家父
長制で男尊女卑の父系社会。
宇宙の理法ヴァルナや太陽神
スーリア、雷神インドラなど
の男性神を信仰し、女神は知
らなかった。西に進んだアー
リア人はギリシャ人になり、
最後尾がドイツ人だった
という。ものの考え方が極めて
論理的かつ哲学的なのが特徴だ。
母系社会のインダス文明に父系
社会のアーリア人が出会い、
融合して生まれたのが、インド
支配階級・バラモンの聖典
「ヴェーダ」というわけだ。

 民族の聖典であるヴェーダが
出家を奨励しているというのは、
何とも不思議な話だ。バラモン
たるもの、家族から離れて私有
財産を全て放棄してひたすら
ヨーガに専念せよというのだ。
しかもその伝統が数千年単位で
継続しているのである。つまり
ヨーガには、それだけの代償を
払ってもお釣りがくるほどの、
とてつもなく良い見返りが期待
出来るということになる。人間
とは欲深い生き物なのだ。そう
いう意味で出家とは、決して
厭世的とは言えないのである。
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