歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/25
最終更新日:2011/03/25 12:27

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」 第2章 東方精神の章(仏・密・禅)
 ゴータマが結婚したのは16歳
とも20歳とも言われている。父・
スッドーダナ側近の娘、ヤソー
ダラーを娶り、一年後に一子・ラー
フラ(束縛)が生まれた。ゴータマは
29歳の時出家を決意する。本音を
言えばもう少し早くしたかったの
だろうが、ラーフラが成長するまで
待ったのだろう。もし16歳で結婚
したのであれば、ラーフラは12歳。
シャカ族の後継として問題はない。

 ゴータマは12月8日夜半に愛馬
カンタカに騎乗し、御者チャンダを
供にして城の北門を出た。郊外の
アナヴァーマー川のほとりでカーシー
産の衣服を修行者の衣に着替え、
利剣で自らの髻(もとどり)を切り
落とした。チャンダとカンタカを
帰城させたゴータマは、鉢や水漉
袋など修行者に必要な持ち物を
持して、アヌプリヤーの林中で
数日を過ごした。それから
ガンダキ川に沿って南下し、
ヴァッジ国の首都、ヴァイシャー
リーに入った。そこは諸国の中で
最も活気に溢れた商業都市だった。

 バラモン以外のカーストの修行者
をシュラマナ(沙門)という。クシャ
トリア(王族・武門)の沙門ゴータマ
は、最初にバッカバ仙人という
ヨーガの苦行者を訪ねたとある。
出家以前も瞑想を重ねていただろう
が、いざ苦行を実践しようとなると、
ヨーガの調息法(ディヤナ・ヨーガ)
や座法(ハタ・ヨーガ)印契(ムードラ)
など、師から伝授されるべき技術は
少なくなかった。

 そもそもヨーガは、BC2000
年以前のインダス文明にまでその
起源を遡る。主要都市のモヘンジョ・
ダロやハラッパの発掘品の中から、
ヨーガを行っていると推定される
行者の像がいくつも見つかっている
からだ。インダス文明は多様な民族
で構成されているが、原インド文明
に繋がっている民族は、ドラヴィダ系
のタミール民族である。詩文による
伝承によると、彼らの祖国はインド
南方のタマラハム王国で、首都マド
ウライは太古の昔、海に呑まれて
海中に没したという。
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