歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」
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ジャンル:未設定
シリーズ:今昔玉手箱

公開開始日:2011/03/25
最終更新日:2011/03/25 12:27

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歴史エッセイ集「今昔玉手箱3(東洋文明編)」 第2章 東方精神の章(仏・密・禅)
とゴータマは夢想した。だが現実
問題、その境地に至るにはこの城
を出て師を求め、ヨーガの行法を
習得して、山野での苦行を実践し
なければならなかった。


○o。..。o○o。..。o○o。..。o○o。..。


○ゴータマ・シッダールタ<2>


 ゴータマが死というものを最初
に意識したのは、実母マーヤーの
死を知った時だった。わが身を
産み落としてからわずか7日後
に死ぬとは、あまりにも理不尽
な話だ。まるで自分が母を殺して
しまったようなものではないか。
自分は過去生において、母と
どのような関係があってどんな
カルマが生じたというのか?

 何もわからなかったが、ただ
逢いたいと思った。母の愛とは
いかなるものであるのかを味わっ
てみたいと思った。心の深部から
わき上がる、喉の渇きにも似た
喝愛だった。だがそれは所詮
叶わぬ夢だと知る。母の存在に
代わる者がいるわけでもない。
その喝愛はやがて、天上世界へ
とシフトしてゆく。この世とは
別の世界ならば、母に逢えるの
ではないか? ゴータマは漠然と
そう思いつつ、サンラーラ(輪廻)
とカルマについての思索を重ね、
出家の時期を探っていた。

 リグ・ヴェーダはバラモンの
理想的人生を、4つのアーシュ
ラマ(住期)に分けて説いている。
世俗にあってアルタ(利益)と
カーマ(愛欲)を追求する学生期
と家住期。モークシャ(解脱)を
求めて家族と離れ、出家する
林住期と遊行期である。インド
社会は古代から現代まで、何の
違和感もなく苦行者・遊行者を
受け入れている。
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